【天領 ひだほまれ55 純米吟醸原酒】
フルーティー →後半旨アル しっかりと
しばらくぶりの天領さん。岐阜県下呂市・天領酒造さんのお酒です。
天領酒造さんは、延宝8年(1680年)創業の老舗。ただ、その頃は本州一円を巡る行商を営んでおり、酒造りを始めたのは明治になってからです。
とは言え、酒造りへのこだわりは強く、品質を追求するために、原料米は全量契約農家に依頼した酒造好適米。精米も、品質を安定させるために自社で精米されています。その結果、
①酒造好適米使用率:県下第1位(使用率100%)
②自社精米比率:県下第1位(天領酒造調べ)
③天然水使用比率:県下第1位(使用率100%)
④特定名称酒出荷比率:県下トップクラス
⑤生酒出荷比率:県下トップクラス
⑥使用酵母が多種類
なんだとか。
前回いただいたのは、天領さんの4番バッター(公式サイト表現)の「飛切り」でした。今回は、一般店には卸されない数量限定の原酒だそう。
こちらは、またまた柳生乱世さんにいただいたお酒。たくさんありがとうございます。これまでいただいたお酒はどれも美味しかったから、今回も楽しみです。それでは、いただきます。
香りはぽわっとフルーティー。青リンゴとシロップの甘酸がはっきり立って、ふわっと爽やかアルコール。
口当たり、とろりん甘味がなめらかに。そこから甘アルぽわっと広がり、旨味苦味もぐっと出てくる。メロンっぽい糖分を感じる甘味だけど、少し硬めでカッコいい。そして強い! 17度のアルコール感がはっきりしています。美味しい!
含み香は、甘アルしっかり鼻から抜ける。
お酒に合わせて作ったアテは、鰹のたたき。こちら、タレが醤油+ごま油+ニンニク+レモンペーストで、なかなかパンチが効いています。でもお酒はそんなのに全く負けなずに対抗してきます。うんま!!
また、「失敗しないビーフン風 塩だれ焼きそうめん」にもよく合います。そうめんの旨塩味がお酒の旨味を優しく引き出してほわああっ。
温度帯は、雪冷え(5℃)~花冷え(10℃)くらいがおすすめ。燗にしてみたら、アルコールがけっこう立つので好みは分かれます。逆にロックにするのはアリ。アルコール感がまろやかで飲みやすくなります。
ジブリで例えると「紅の豚」のカーチス。主人公ポルコのライバルですね。キザで自信家。でもそれを裏打ちする確かな技術を持っています。
好き度:★★★★
今晩は紅の豚を観に行くので、朝からずっとカーチスみたいなテンションでいる pic.twitter.com/OR898ZLgUM
— 森 (@kamahensorede) 2024年2月12日
【DATA】
蔵元:天領酒造株式会社(岐阜県下呂市)
造り:純米吟醸 原酒
原料米:飛騨産 ひだほまれ
精米歩合:55%
アルコール度数:17% ・・・ 高い
日本酒度:+2.5 ・・・ ちょい辛
製造年月:2024年9月
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