こるね酒

日本酒ブログ。原則毎日昼12時更新+α。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

出雲富士 > 月島雫(耳をすませば)[ジブリ酒]

出雲富士いずもふじ 雪雲ゆきも にごり生原酒】

にごり酒 スタンダードで 高レベル

出雲富士

はじめましてのお酒、出雲富士さん。その名の通り島根県出雲市・富士酒造さんのお酒です。

富士と名前が付くと、蝦夷富士(羊蹄山)や讃岐富士(飯野山)や出羽富士(鳥海山)やタホマ富士(レーニア山)のように山の別名なことがよくあります。でも出雲富士の場合は、「出雲の地で富士山のように愛される日本一の酒が造りたい」という想いから付けられた銘柄名だそう。ただ、中国地方でいちばん高い山・大山だいせんや、島根県松江市にある枕木山も出雲富士と呼ばれることがあるみたいですね。

今回のお酒は、冬酒の雪雲。雪雲と書いて「ゆきも」と読みます。同じく夏雲なつも秋雲あきももあるけど、春酒は「春ノ赤ラベル」です。なんで?
まあともかく、気になってたお酒です。さっそく飲んでいきましょう。

ラベルには開栓注意と書いてありますが、今回は問題なく、無事開栓。

上立ち香、ほわっと麹の米甘旨。うん、これは素晴らしいにごり酒

口に含むと、甘酸ぽわん。にごり酒らしい米旨シロップ乳酸感。ガス感はちょいピリ程度で軽いです。中盤に、甘味がぽわっとふくらんで、お米の旨味とにごりの苦味、遅れてじわんと追いかける。
含み香ほわっと麹の甘旨。後味やさしく米苦旨。

お米の甘味が豊かな、よくあるスタンダードなにごり酒ですね。ただ、味わいはスタンダードなんだけど、レベルがめちゃくちゃ高いんです。うんまああああ。

実は上澄みも飲んだですが、にごりとあまり変化はありませんでした。

温度は、意外にどこでも大丈夫。冷酒が基本だけど、常温くらいでもやさしい甘味が気持ち良いです。


合うんじゃないかと思って買ってきたアテは、キッシュ・唐揚げ・ポテサラ。いちばん合ったのは、唐揚げでした。お酒が、強くないけどしっかりしてるから、ある程度は味のしっかりしているものが良いですね。どちらかというと洋食向け。

ちょっと間があいて開栓から6日目、酸味と苦味が立ってきました。酸が好きな人には良いかもだけど、僕は初日の方が好きでした。開栓したら早めに飲むことをおすすめします。

ジブリで例えると「耳をすませば」の主人公・雫。爽やかフレッシュで優しい甘さと苦さ。よくいそうな中学生だけど、苦しみつつも夢に向かって努力するところがキラキラしています。

好き度:★★★★☆

出雲富士出雲富士

【DATA】
蔵元: 富士酒造合資会社(島根県出雲市)
造り:純米 にごり生原酒
原料米:佐香錦
精米歩合:65%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
製造年月:2023年11月

 

関連記事:

 

←投票リンク踏んでいただけると、とても嬉しいです。

ブログランキング・にほんブログ村へ