こるね酒

日本酒ブログ。原則毎日昼12時更新+α。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

桜日本 > 機関士さん(天空の城ラピュタ)[ジブリ酒]

桜日本さくらにほん 特別純米酒

やわらかく 軽い熟成 酸辛口

桜日本

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はじめましてのお酒、桜日本さん。岡山県赤磐市・室町酒造さんのお酒です。おおっ! 赤磐市! 日本酒ファンの人たちにとっては、雄町米の優良生産地としておなじみですね。

室町酒造さんは、1688年創業。元号では、貞享5年から元禄元年に改元された年です。この頃の赤磐地方は天領(幕府直轄地)で、そこの大庄屋だった花房十右衛門さんが余剰米で酒造りを始めます。町人文化が花開いてお酒の消費量も多くなった時代ですね。最近飲んだ中だと、元禄年間創業の甲子の飯沼本家さんや、元禄2年に酒造りを始めた不動の鍋店さんと同時期。室町酒造さんはその後、明治に入って酒造業に専念するようになります。

メイン銘柄は「櫻室町」。元々、東京日本橋の室町にある三越プライベートブランドとして「室町」というお酒を造っていたんですが、戦中戦後の混乱期に室町という商標を他社に取られてしまったため、櫻室町としたんだそうです。このあたりは、元祖正宗でありながら「正宗」が普通名称化して商標を取れなかった櫻正宗さんに通じるところがあって面白い。そして時代は流れ2004年、「室町」の商標を持っていたお蔵さんが廃業し、室町酒造さんがその商標を取得しました。長かったね。
現在の室町酒造さんは、地元の酒米・雄町、日本の名水百選にも選ばれている「雄町の冷泉」にこだわった酒造りをされています。

今回のお酒は、めっちゃ久しぶりの「蔵べる」シリーズ。
「蔵べる」シリーズは、三菱食品がプロデュースする日本酒一合瓶のシリーズ。全て同じ緑色の共通瓶で、全国25の酒蔵が参加しています。以前はシリーズ全体で27銘柄あったんですが、途中で2蔵減っていますね。スーパーで時々見かけるんですが、10銘柄並んでたら多い方で、全部扱ってるお店は見たことありません。

このシリーズ、最後に飲んだのは2022年秋。その前は2021年秋でした。これまでに飲んだのが22本で、飲んでないのがあと5本。この5本が、ちょくちょくスーパーを見ても全然入ってないんですよね。
ところが!
去年東京に行ったときに、蒲田のカプセルホテル「カプセルイン蒲田」に泊まったんです。僕はカプセルホテルが好きでけっこういろいろ泊まってるんですが、このときのお目当ては、ホテルじゃなくて、その1階に併設されている日本酒一合瓶専門店・ICHIGOUさん。一合瓶専門店ということで期待はしていたんですが、こちらにまだ飲んでなかった5本が全て揃ってました。こりゃ買うしかない。5本全部買ってきましたとも。

ICHIGOU

蔵べる

ただ、今回のお酒、製造年月が2024年2月。常温保管で1年経っています。そこがちょっと不安ではありますね。

ともあれ、飲んでいきましょう。

香り、熟成蜜旨酸。あああ、やっぱり熟成しちゃってますね。でもねてはいません。良い熟成感。

口当たり、やわらかく入ってきて、ほのかな乳酸がほわん。その酸を中心にお米の甘味旨味とカラメル苦味と渋味も現れます。甘味酸味はそのまま残しつつ、後半は旨苦渋がじんわり広がり、すっと引いていく。
アルコールはツンっと主張しますが、強くはない感じ。

熟成感はそんなに強くはありませんね。元々は酸辛クラシックだったのが、1年で甘味と苦渋がほんのり出てきたくらいじゃないかと予想します。元の酒質が強かったからか、良い熟成になっていました。


アテに合わせたのは、鶏すき焼きうどん。蔵べるはクラシックタイプが多いし、熟成もしてそうだから、味のしっかりしたものをと思って作りました。その予想は正解。甘辛の汁としっかり出てる鶏の旨味によって、お酒の旨味がやわらかくほわああっと立ちます。

ジブリで例えると「天空の城ラピュタ」の軽便鉄道の機関士さん。海賊と軍から逃げるシータとパズーを助けてくれる人です。海賊にも軍にも一歩も退かない気骨のある豪気なおっさん。ただ、線路も壊れちゃったし、荷台車も谷底に捨てられてしまったんですよね。あの後、大丈夫だったのかな?

好き度:★★★★

桜日本

桜日本
桜日本

【DATA】
蔵元:室町酒造株式会社(岡山県赤磐市)
造り:特別純米酒
原料米:麹米/岡山県産 雄町、掛米/岡山県産米
精米歩合:65%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
製造年月:2024年2月

 

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