こるね酒

日本酒ブログ。原則毎日昼12時更新+α。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

賀茂金秀 > トンボ(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

賀茂金秀かもきんしゅう さくらふぶき 特別純米 うすにごり 生】

華やかな モダンで芯は クラシック

賀茂金秀

賀茂金秀
賀茂金秀
賀茂金秀

お久しぶりの賀茂金秀さん。広島県東広島市・金光酒造さんのお酒です。
東広島と言えば、京都伏見・兵庫灘とならぶ、日本三大酒処のひとつ・西条がある市です。金光酒造さんは西条駅から11kmほどで、西条地区とはお隣さん。

金光酒造さんは明治13年(1880年)創業。「桜吹雪」をメインブランドとして酒造りを続けてこられました。今回の「さくらふぶき」もその流れなんですね。ただ、造っていたのは普通酒がメインで、大手の酒蔵がひしめく西条地区の中では小規模なお蔵さんだったそう。

それを建て直したのが、現在の社長である金光秀起さん。
秀起さんは、1975年生まれ。酒蔵の長男として生まれ、東京農業大学醸造学科を卒業したのに、公式サイトによると25歳まで自社のお酒も含めて日本酒が美味しいと思ったことが一度もなかったそうです。卒業後実家に戻り、酒造りもしていたのにそれは辛かったでしょうね。ただ、そこで転機が訪れます。とある東北のお酒を飲んで、その華やかで果実のような香りに感動し、「うちの蔵でも感動を呼ぶお酒が造りたい!」と一念発起します。

こういうエピソードを聞くと、そのお酒がなんだったのかが気になりますね。公式サイトには「現在では手に入れることすらままならない銘柄です」と書いてます。2000年頃と言えば、山形のあの銘柄か、福島のあの銘柄か。

ともあれ、秀起さんはそこから酒造りの方法を見直します。金光酒造さんでは、1994年に少ない蔵人でも酒造りができるよう、自動プラントを導入していました。かなり思い切った大きな投資だったはずです。でも、まだ10年も使ってないその機械を使うのをやめ、手造りに回帰。試行錯誤しながら、ついに2003年、新ブランドの賀茂金秀をリリース。賀茂はこの地域の地名、金秀は自分の名前・起から2字を取りました。納得のいくお酒ができたということなんでしょう。

今回いただくのは、そんな賀茂金秀さんの春酒。こちらは、いつものお店で開催された日本酒会でいただきました。それでは、いただきます。

香りはかすかに米旨きれい。モダンな華やかさがありつつ、クラシックっぽさもしっかりありますね。美味しそう。

口当たり、ほのかな甘酸微炭酸。フレッシュでモダンなお酒に見せつつ、そこからお米の旨苦がじんわり出てきれいに切れる。装いはモダンだけど、芯はしっかりクラシック。食事にもよく合う、良いお酒でした。美味しかった!

ちなみにアテは、鰹ポン酢が良かったけど、他にも幅広く合いますね。

ジブリで例えると「魔女の宅急便」のトンボ。一見チャラいし甘いけど、爽やかでしっかり芯があります。

好き度:★★★★

賀茂金秀

賀茂金秀
賀茂金秀

【DATA】
蔵元:金光かねみつ酒造合資会社(広島県東広島市)
造り:特別純米 うすにごり 生酒
原料米:麹米/岡山県赤磐産 雄町、掛米/中生新千本(留:原形精米)
精米歩合:麹米50%、掛米60%
アルコール度数:16% ・・・ 高め
日本酒度:+1.0 ・・・ 普通
酸度:1.5 ・・・ 普通
製造年月:2025年2月

 

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