こるね酒

日本酒ブログ。原則毎日昼12時更新+α。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

加賀鳶 > 牧勝一(君たちはどう生きるか)[ジブリ酒]

加賀鳶(かがとび) 極寒純米 無濾過生】

甘味あり 濃くて切れ良い 辛口酒

加賀鳶

加賀鳶
加賀鳶
加賀鳶

はじめましての加賀鳶さん。え?初めてだったの? 石川県金沢市福光屋さんのお酒で、よくスーパーで見かけます。福光屋さんは、加賀纏福正宗碧龍を飲んでるし、加賀鳶はよく見るから、てっきり飲んでるものだと思ってました。

福光屋さんは金沢最古の酒蔵で、寛永2年(1625年)創業。徳川家光が将軍に就いた直後で、やっと太平の世が訪れ、寛永文化が花開いた頃です。加賀藩では、1582年まで約100年続いた加賀一向一揆の鎮圧による傷も癒え、加賀百万石の礎が築かれた頃でしょうか。金沢は、その加賀藩の城下町として、江戸・大坂・京の三都に次ぎ、名古屋と並ぶ大都市となります。

福光屋さん創業当時の加賀藩主は、前田利常。父・前田利家や従兄弟の利益と同じく、傾奇者(かぶきもの)として知られた人物です。傾奇者とは、戦国末期から江戸初期に流行した、派手な身なりで、常識を逸した行動を取る人のこと。利常はWikipediaを見ても、満座の江戸城中で股間を晒したエピソードとか、奇行の逸話がたくさん載っています。
なお、従兄弟の利益というのは、マンガ「花の慶次」の主人公として知られる前田慶次郎利益(まえだけいじろうとします)のこと。ひらがなで書くの好きなんですよね。まあ、マンガはかなり盛られてるものの、古くから「天下御免の傾奇者」と呼ばれていました。利常も、逸話を見る限り利益と同じか、もっと濃い傾奇者の血が流れてますね。でも一方、内政に優れていて、加賀を発展させた名君としても名高いです。

まあそんな与太話は置いといて、加賀鳶さん。加賀纏・福正宗・碧龍はどれも、石川らしいしっかり辛口クラシックでした。加賀鳶も勝手にそんな感じだと思っていますが、今回はスーパーには置いてなさそうな無濾過生酒。どんな感じでしょう?
それでは、いただきます。

上立ち香、お!? 意外に豊かに甘アルほわん。

口当たり、しっかり甘味と旨酸味。甘味は、味としては引いていくけど、含み香の甘さが出てくるからずっと甘いですね。そして旨味とアルコールがぐんぐん伸びる。最後はそのアルコールでズバっと切って、余韻はほんのり甘旨味。濃い! なのに切れる!
甘味もしっかりあるけれど、アルコールで辛さを演出する辛口酒でした。

ジブリで例えると「君たちはどう生きるか」の勝一。主人公の父親です。しっかり力強くて男っぽくて、甘い色気もあります。軍需工場を経営している切れ者で、声はキムタク。

好き度:★★★★

加賀鳶

加賀鳶

【DATA】
蔵元:株式会社 福光屋(石川県金沢市)
造り:純米 無濾過生酒
原料米:五百万石
精米歩合:65%
アルコール度数:16% ・・・ 高め
日本酒度:+8 ・・・ 辛口
酸度:2.0 ・・・ 高い
製造年月:2024年11月

 

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