【玉乃光 純米吟醸 酒楽】
燗映えの しっかり米旨 クラシック






お久しぶりの玉乃光さん。京都市伏見区・玉乃光酒造さんのお酒です。約1年半ぶり。
玉乃光酒造さんは、延宝元年(1673年)に和歌山で創業。紀州徳川家から直接酒造りの免許を与えられた御用蔵でした。御用蔵はかつては20ほどあったんだけど、現存するのは玉乃光酒造さんだけなんだとか。
江戸から昭和にかけて和歌山随一の酒蔵に成長した玉乃光酒造さんですが、1945年に空襲に合ってしまいます。和歌山は、実はとても空襲の被害が大きかった都市。市街地の70%が焼失しています。
そこですべてを失ってしまった玉乃光酒造さんが、その後、再起を図ったのが、名水として有名だった伏見の地。伏見に移転してからはまた成長を続け、現在は東京と札幌に支店を構え、従業員数110人を抱える大きな蔵となりました。
玉乃光の銘の由来は、熊野三山のひとつでユネスコ世界遺産でもある熊野
ロゴマークは皆既日食で暗くなった世界に再び光をもたらすときにあらわれる「ダイヤモンドリング」がモチーフ。このロゴ、好きなんですよね。
ちなみに玉乃光さんは、焼酎やリキュールも造っていますが、日本酒は全て純米吟醸と純米大吟醸。スーパーで買ってきた今回のお酒ももちろん純米吟醸。それどころか、パック酒まで純米吟醸です。こだわりですね。飲んでみたい。
玉乃光さん、スーパーでよく見る身近な銘柄だったけど、調べてみたら面白いネタの宝庫でした。実はこれでもだいぶ端折ったんです。いろんなエピソードは、公式サイトが情報豊富で面白いので、気になった方はご覧ください。他にも、社長の羽場さんの経歴もめちゃくちゃ面白いんですが、それを入れると長すぎるので、次回に持ち越します。玉乃光さんには他にも飲みたいお酒ありますしね。
で、今回玉乃光さんを飲もうと思ったきっかけが、その羽場社長のXのポスト。玉乃光の酒粕を使ったカップラーメンが、「凄麺」シリーズで有名なニュータッチさんから発売されるという投稿でした。なにそれめっちゃ美味しそう! というわけで、発売直後の土曜日に、近所のスーパーを6軒巡って買ってきましたよ。

そしてこのラーメンに合わせて選んだお酒は、まだ飲んでいなかった青いラベルの「酒楽」。こちらは、全国燗酒コンテスト2023で、最高金賞を受賞したお酒。受賞した「お値打ちぬる燗部門」では、出品数181点に対して最高金賞は9点だけなのでかなりの高評価です。これは、燗にもしてみなきゃですね。
それではいただきます。
まずは涼冷え(10℃)から。
香りは豊かにクラシック。米旨乳酸アルコール。ほんのりハーブも爽やかで、かすかな蜜のやわらかさ。良いですね。爽やかさもあるのに、落ち着く香りです。
口当たり、するりやわらか、ほの旨味。旨味はぐいぐい広がって、酸味苦味もほんわりと。甘味控えめ辛口だけど、最後にやさしく蜜ふわり。
含み香ぽわっと旨甘アル。そのアルコール感が、鼻からふわっと抜けていって気持ち良いです。14度なのにしっかりアルコール感がありますね。ちょうど良い感じ。クラシックで美味しい!
うん、これは燗にしたい。
いつものように鍋にお湯を沸かして、マグカップにお酒を入れて温度計刺して湯煎にします。まずは60℃とびきり燗まで上げ、お湯で温めた平杯に移していただきます。
味わいは少しおだやかになりつつ、くっきりすっきり。それが温度が下がるにつれ、まろやかになります。甘さも少しだけ出てきました。なるほど、これは美味しい! ぬる燗(40℃)くらいがいちばん好きでした。

アテ、まずはやっぱり酒粕ラーメンを合わせましょう。彩りが欲しかったので、ソーセージともやしと豆苗を追加しました。酒粕は意外にたっぷりですね。よく混ぜた方が良さそうですね。麺は細めでつるつる。凄麺というだけはありますね。スープは酒粕のやさしい甘味がほのかに感じられつつも、しっかりコクがあってほわほわうまっ!! これはリピート確定! これ、関西限定なんですが、反響次第では全国展開される可能性もあるので、関西以外で気になる方はSNSなどで声を届けてみましょう。
ただ、お酒と合わせると、お酒のアルコール感がパカーンと立っちゃいました。これはこれで面白いけど、僕の好みではありませんでした。

で、本命に作ったのは、カツオのたたき。いつものように、ゴマ油・醤油・にんにくを合わせたタレでいただきます。しっかりパンチが効いたタレが鰹の旨さを増強して激ウマ!! そして、お酒をまろやかにしつつ、控えめだったお酒の米甘味をふわっと膨らませてうんまあああ!これはもう大正解。お酒単体では燗の方が好みでしたが、カツオに合わせるには涼冷えの方が合ってました。
ジブリで例えると「借りぐらしのアリエッティ」のポッド。アリエッティのお父さんです。やさしいけど旨味たっぷりでカッコいいおじさん。
好き度:★★★★
アリエッティが勝手に出かけたのをポッドは待っていた。
— 米林宏昌 (@MaroYonebayashi) 2020年8月28日
アリエッティがルールの中に収まっていない人なのはポッドはよく知っている。ひょっとしたら人間の少年に魅かれているのかもしれない。
彼が最優先に考えるのは家族を守ること。 pic.twitter.com/96I2jqqIT3




【DATA】
蔵元:玉乃光酒造株式会社(京都市伏見区)
造り:純米吟醸
精米歩合:60%
アルコール度数:14% ・・・ 低め
製造年月:2024年12月
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