【福小町 特別純米酒 雄町仕込み】
おしとやか 常温になると 賑やかに






実ははじめましてのお酒、福小町さん。秋田県湯沢市・木村酒造さんのお酒。同じお蔵さんの角右衛門は飲んでるんですけどね。
木村酒造さんの創業は元和元年(1615年)。歴史好きの人なら、この年号には心当たりがあるかと思います。1615年は、大坂夏の陣で豊臣家が滅亡した年。大阪と秋田ではあまり関係なさそうですが、実は木村酒造さんの創業には大坂夏の陣が大きく関わっているんです。
創業者・木村治良左衛門さんは、豊臣秀頼の重臣であった武将・木村重成の一族。重成は秀頼の乳母の子で、幼少から秀頼の小姓として仕え、豊臣姓まで与えられています。大坂冬の陣では徳川軍と対等に戦って名を上げ、夏の陣では主力として参戦します。ところが、そこで討ち死に。その縁者は日本全国に散り散りに落ちのびることになります。その中で、秋田の院内銀山に下って身を幽谷に隠したのが、創業者の木村治良左衛門さんでした。落ちのびたその年のうちに創業? そのあたりのドラマももっと知りたいですね。木村酒造さんの公式サイトには、創業以来の家系図が載っており、400年を超える歴史を感じさせます。
一方、現在の木村酒造さんと言えば、日本酒界隈では、うるさい賑やかな天才X担当さんで有名。文字だけなのに音圧を感じさせる文章が人気を集めています。当然僕もフォロー済。だからずっと飲みたかったんですが、やっと会えました。
さて、今回のお酒は、特別純米の雄町。燗酒コンテスト2024金賞や、ワイングラスでおいしい日本酒アワード2021プレミアム純米部門の最高金賞を受賞しています。
ん? これ特別純米で1801酵母?さらに燗向け? なにそれ聞いたことない。
協会1801酵母って、すんごいフルーティーな香りを生成するチート酵母です。他の酵母より高価なので、純米吟醸以上のお酒に使われることが多い印象。で、そのフルーティーなお酒が燗酒コンテスト金賞? 想像がつきませんね。まずは飲んでみましょう。
香りおだやか米甘旨。ほんのり乳酸爽やかに。
口当たり、おだやか米甘やさしくふわり。その甘味がふわっと広がって、旨酸苦も現れるけど、どれもやわらかおとなしく。
確かに1801にしては派手さは控えめでおしとやかですね。美味しい!
燗にもしてみたかったけど、この日はもう3杯目なので、手で包んで温めて、常温にしてみます。
おおっ!! 化けた!
雄町らしいお米の旨味がぐいぐい出て、一気に賑やかになってきた。モダンさもありつつ、芯が太い。雪冷えとは全然違うけど、こちらも美味しい!
これはどっちも魅力的ですね。それぞれの魅力があります。これは家でじっくりいろんな飲み方をしてみたいです。


アテは、合うんじゃないかと予想して残しておいた牡蠣。うん、正解。お酒のお米の旨さがほわっと立ちます。モダン和食に合わせたい感じですね。そして、レモンには安定してめっちゃ合います。
ジブリで例えると「コクリコ坂から」の友子さん。海ちゃんちにお手伝いに来てくれてるおばちゃんです。オート三輪に乗ってる源さんの奥さん。けっこう美人さんですよね。奥様(松崎花さん)の前ではちゃんとかしこまっているけど、親しみやすい良い人っぽいんですよね。
好き度:★★★★
この女性は、白木友子さん。35歳。コクリコ荘に通うお手伝いさん。映画版のオリジナルキャラクターです。
— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) 2023年7月14日
海が学校へ行っている間の家事全般を引き受けています。#コクリコ坂から pic.twitter.com/nM4GNDcWgT



【DATA】
蔵元:株式会社 木村酒造(秋田県湯沢市)
造り:特別純米
原料米:岡山県備前産 雄町
精米歩合:60%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
酵母:協会1801号酵母
製造年月:2025年1月
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