【春霞 純米酒 赤ラベル】
マスカットの 酸味中心 渋味じゅわ



はじめましてのお酒、春霞さん。秋田県仙北郡美郷町・栗林酒造店さんのお酒です。前から知っていた銘柄なんですが、なぜかこれまで会えてなかったんですよね。
栗林酒造店さんは、明治7年(1874年)創業。去年、150周年を迎えられました。
酒銘「春霞」は、謡曲「羽衣」の一節「春霞たなびきにけり、久方の…」に由来しているそうです。謡曲というのは、能の詞章、つまり劇中の歌と台詞の部分のこと。
「羽衣」は、漁師が浜で天女の羽衣を見つけて、、、というアレですね。ただ、昔話の羽衣とはちょっと違います。昔話では漁師は羽衣を返さず、天女は天に帰れずに漁師と結婚することになります。でも能の「羽衣」では、漁師はちゃんと天女に羽衣を返し、天女はその礼として月宮の様子を表す舞を舞います。漁師、ええやつやん。ちなみに能の方の漁師の名は、白龍。めっちゃカッコいい名前!!
また、能の「羽衣」は三保の松原が舞台ですが、羽衣伝説は全国各地にあります。それどころか「盗まれた服」タイプの民話は世界各地に存在。中国・韓国・ベトナム・インドネシアなどのアジア諸国だけでなく、フランスやカナダ、南米ガイアナにも似た話があるんだそう。
さて、話しは戻って春霞さん。今回のお酒は、レギュラー品の純米酒。酒米は、美郷錦です。
美郷錦は1987年、秋田県農業試験場で、母・山田錦と父・美山錦から生まれた品種。北国の秋田では極晩生の山田錦の栽培が難しかったことから、開発されました。やっぱり美郷町とは関係あるのかな?
栗林酒造店さんは、その美郷錦に強いこだわりを持つお蔵さん。「美郷錦」でググると最初にでてくるのが栗林酒造店さんの公式サイトですし、その公式サイトによると、2019年時点では栗林酒造店さんのお酒の8割以上が美郷錦を使っているとのこと。
そんな春霞さんのこだわりの詰まった純米酒。それでは、いただきます。
香りぽわっとマスカット。奥に控えめお米の旨さ。
口当たり、するっと酸味がやわらかく。その酸を中心に味わい全体がぽわっと開き、米旨渋味がじゅわっと追いかける。酸味はさらにふくらんで、後味酸渋じんじんと。含み香あんまりありません。
酸味中心で、渋味も特徴的。酸が好きな方にはおすすめですね。渋味がけっこうあるので、単体で飲むより食事に合わせた方が良さそうです。ただ、とびっこたっぷり冷奴にはあんまり合いませんでした。醤油系よりも、味噌系のこってりしたものの方が良さげ。
ジブリで例えると「魔女の宅急便」の、ボーダー服の女の子。トンボの友達のひとりで、キキのことを「もう働いてるの?たっくまし〜」とか言ってた子です。フレッシュで明るく楽しそうだけど、言葉に苦渋味がありますね。ただ、この子もクライマックスではキキのことをめっちゃ応援しています。ほんの数秒だけどめっちゃ胸アツなカット!
好き度:★★★☆
この時はキキの事を、
— aL@㊗️大神完全新作🐺🍀 (@naz_eagle) 2020年3月27日
「私知ってる、あの子 宅急便やってるのよwww」
「もう働いてるの?たっくまし〜〜wwww」
とバカにしてる感ありありだった彼女らが、
ここ(ラスト)に来て、めっっっちゃ力入れてキキのこと応援してるの本当 胸熱だと思いません???
#魔女の宅急便 pic.twitter.com/fDeFaiirYY


【DATA】
蔵元:合名会社 栗林酒造店(秋田県仙北郡美郷町)
造り:純米
原料米:美郷錦
精米歩合:麹米50%、掛米60%
アルコール度数:16% ・・・ 高め
製造年月:2025年3月
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