【菊正宗 ドンキノサケ】
落ち着いて 意外にドライで やわらかい








菊正宗さんの新製品飲み比べ、ほろよいに続いては、総合ディスカウントストアのドン・キホーテとのコラボ酒。商品名として書いてあるのは「ドンキノサケ」だけど、巷では、ド正宗・ド×正宗・ドンキ正宗・ドンキ×正宗・ドンキく正宗などいろんな呼ばれ方をされてますね。まあ要するに、菊正宗さんのドンキPBです。プレスリリースなどは出てないんですが、目撃情報から判断すると、おそらく今年2025年の1月発売だと思われます。
これ、買うかどうか迷ってたんですよね。理由は、1800mlパックしかないから。菊正宗さんのことだから外すことはないと思いつつ、1800mlに手を出すのはやっぱり気後れします。これを飲んでる間、他のお酒を買いにくいですしね。
ただ、評判も良いようだしやっぱり飲みたかったから、買ってきました。ちなみに税抜880円(税込968円)。1升の価格ですよこれ。意味わかんない。安すぎて逆に怖くなりますね。
まあ、買ったからにはどんどん飲まなきゃいけません。さっそくいただきます。
上立ち香、おだやか米旨アルコール。奥にほんのり米甘乳酸。慣れてくるとほんのりバナナと甘夏のフルーティーさも感じます。主張はしないけど、やわらかくて良いですね。グラスに注いでも、イヤな感じは全くありません。
口当たり、やわらかほんわり穀物旨。ふんわり甘酸も顔を出すけど、それは広がらずに、最後に旨アルふわっと出ます。
含み香、控えめ旨アルで、後味ほとんど残さずに、すっときれいに消えていく。
落ち着いた大人の爽やかさ。ギンパックの系列と比べると甘味も酸も控えめな、辛口タイプ。アルコールは13%の低アルだけど、心地よいアルコール感もあるし、そこそこ飲み応えもあります。
派手さはないけど、その分、飽きない。高級感もないけど、日常に寄り添ってくれるよう。なるほど日常酒。美味しい!



そのままでも飲めるし、食事にも幅広く合いそうです。
というわけで、合わせて作ってみたのは、「もやしと豚コマのレンジ蒸し」と「カツオの漬け」と「ねぎ味噌冷奴」。1升もあるから、いろいろ合わせられます。
もやしの方は、お酒の硬質な旨味がぽわっと出てカッコいい。一方カツオでは、お米の甘旨がほわあん。少し色っぽくなりました。クラシックではないんですが、思ったよりドライだから刺身にも合いますね。ねぎ味噌冷奴にもばっちり! 食中酒としても優秀です。
せっかくいっぱいあるんだから、いろんな温度でも楽しんでみましょう。お酒をマグカップに入れて、温度計をつっこんで、湯煎。いつものようにお気楽な燗。この方法、ラクで良いんですよ。
まずはしっかり温度を上げて、60℃の飛び切り燗から。
え!?
なにこれめちゃくちゃ美味しい!!
冷酒で感じた甘味や、元々少なかった苦渋は消えてます。旨味もクセがないから、とてもすっきりとした飲みやすい飛び切り燗。熱いのにクールさを保っているようなカッコ良さ。
そこから温度が下がっていくと、甘味がほんのり出てきます。それも美味しい!
常温だと、冷酒のドライさは減って、やさしい甘味が出てきます。これも美味しい。常温もええやん。どの温度でもいけますね。
前に熱燗特集記事を書いたとき、温度別の味覚の感じやすさのグラフを載せたんですが、甘味って温度が低すぎると感じにくく、温度が上がるにつれて感じるようになるんです。でも、ぬる燗(40℃)くらいをピークにしてまた減っていく。このドンキノサケは、教科書のようにそんな変化を感じます。
面白かった!


ギンブルーと飲み比べてみると、ドンキノサケの方が明らかにくっきりしていますね。逆にギンパックと比べると、華やかさはなくて落ち着いている。ちょうど中間くらいのポジションにいます。そして3種ともめちゃくちゃ美味しい。
ジブリで例えると「猫の恩返し」のバロン。本名フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵。「耳をすませば」のバロンは高級感がありましたが、「猫の恩返し」の方はそれより親しみやすい。でも、カッコ良くてやさしいところは同じです。熱い場面でも振る舞いがクール。
好き度:★★★★☆
このお酒、最初は★4だったんです。でも燗でやられました。めちゃくちゃ美味しかった!
うぼああぁぁクリスマスのサプライズプレゼントに、もう絶対手に入らないと思ってたバロン様のオルゴール頂いてしまった…!見てよこのご尊顔!この身体のプロポーション!!タキシードの造形!!!紳士な所作!!!最高過ぎて永遠に眺めていられる…🙏🙏🙏
— 架星 セツナ Kakeboshi Setsuna (@Setsuna_DMZ) 2023年12月25日
いかん、また猫の恩返し観たくなってきた😭 pic.twitter.com/7HauxVDznk



【DATA】
蔵元:菊正宗酒造株式会社(兵庫県神戸市東灘区)
造り:普通酒 生貯蔵酒
アルコール度数:13% ・・・ 低い
日本酒度:+6 ・・・ 辛口
製造年月:2025年1月
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