こるね酒

日本酒ブログ。原則毎日昼12時更新+α。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

多満自慢 > 月島靖也さん(耳をすませば)[ジブリ酒]

多満自慢(たまじまん) 純米無濾過】

力強く ずどんと甘旨 クラシック

多満自慢

多満自慢
多満自慢
多満自慢
多満自慢
多満自慢

 

はじめましてのお酒、多満自慢さん。東京都福生市・石川酒造さんのお酒です。

こちらは、YouTubeXで活躍されている利酒師TAIGAさんに送っていただいたお酒。パック酒に特化した他には類を見ないスタイルで発信されています。今回は、こないだレビューしたスーパー玉手のPB・玉手酒とのタマタマ交換でした。ありがとうございます。

石川酒造さんは、文久3年(1863年)創業。幕末ですね。新選組が結成され、長州では下関戦争、薩摩では薩英戦争が起きたまさに激動の時代。当時の福生市は、近藤勇土方歳三が生まれた武蔵国多摩郡だったから、その時代の空気の只中にあったことでしょう。

銘柄名の「多満自慢」は、その「多摩の心をうたいつつ、多摩の自慢となるよう、多くの人達の心を満たすことができたら」という願いをこめて命名されたそうです。

それでは飲んでいきましょう。
届いてすぐ飲みたかったし、なんとなく常温が合う予感がしたから、まずは常温で。

色はしっかり薄山吹。
香りほんわり米甘旨。その奥に、きれいな乳酸と心地よいアルコール感もあって、複雑で深みがあります。

口当たり、とろんと豊かに甘旨酸。全体ぼわんと広がって、旨味酸味がさらにぐぐっ。

力強い! 美味しい!
お米の旨味と乳酸が中心のクラシック。米甘がそれを豊かに包んでいます。深い複雑な苦味はあるけど、雑味はほとんどありません。

やっぱり常温めっちゃ良いですね。甘味も旨味もふくよかです。でも、燗にもしてみましょう。ていうか、こんなお酒を燗にしないなんてありえないでしょ。合うのはもうわかってる。

マグカップ燗
いつものようにお酒をマグカップに入れ、温度計を突っ込んで、ゆっくり湯煎していきます。この方法、注ぐときには注意が必要だけど、洗うのがラクで良いんですよね。あと、厚めの陶器で燗にすると、お酒の温度が上がるのがゆっくりになって、味がまろやかになります。

まずは一気に60℃まで上げて飛切り燗。甘味はすっきり控えめになって、気持ち良い酸に続いて米旨ふわああん。苦味もなくなってきれいになってます。うんまい!! 予想通りめっちゃ合います。

そこから温度が下がってくると、味わいが複雑になってくるけど、苦渋も太くなるので、そこは好みが出るかもしれません。

逆に思いっきり冷やしてみます。雪冷え(5℃)を超えて0℃くらい。
え?
めちゃくちゃ美味しい!!!
開栓から5日くらい経ってるからかもしれないけど、旨味も酸味も苦味もおだやかになって、甘味が中心になっています。雑味なんて完全に消えてる!! 常温も燗も好きだったけど、さらに好きでした!!


アテに合わせたのは、ホタルイカの沖漬け。濃い味の和食と合いそうだから買ってきました。これが大当たり。沖漬けの濃厚旨醤油味が、お酒の米甘をほわあああっとふくらませます。


ローソンで買ってきた、ごぼうこんにゃくにも当然のように合いますね。和食の煮物なら間違いない!!

ジブリで例えると「耳をすませば」の月島靖也さん。主人公・雫のお父さんです。僕の父親としての理想像のひとり。図書館の仕事もしつつ、自分の趣味として郷土史の研究もされています。とても豊かな人生を生きてる。自分が好きなことを諦めていません。

だから、雫が夢を追うことも、奥さんが大学院に通うことも否定しません。ただ、それは単に甘いだけじゃありません。父親として、夢を追うことは素晴らしいだけじゃないって公平に伝えます。「でもな、人と違う生き方はそれなりにしんどいぞ」「何が起きても誰のせいにもできないからね」と言う台詞、ほんと好き。娘を信じていて、大事にしているからこそ出てくる言葉ですね。

好き度:★★★★☆

多満自慢
多満自慢
多満自慢

今回の味わいチャートは3連。同じお酒なのに性格が全く変わるのが面白かったです。そしてどれもめちゃくちゃ美味しい!

多満自慢

【DATA】
蔵元:石川酒造株式会社(東京都福生市)
造り:純米 無濾過
精米歩合:70%
アルコール度数:14% ・・・ 低め
製造年月:2024年12月

 

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