【梅乃宿 本醸造】
14年? 謎にきれいな 熟成酒




めっちゃお久しぶりの梅乃宿さん。4年ぶりですね。奈良県葛城市・梅乃宿酒造さんのお酒です。地元奈良のお酒で、スーパーやコンビニでもよく見かけるのに、だいぶ間があいてしまいました。
今回のお酒は、本醸造。梅乃宿のラインナップの中でも、低価格なラインです。ただ、このお酒はただものではありません。製造年月が「23.6」となっていますが、これは2023年のことじゃなくて、平成23年。2011年ですね。つまり14年もの。
このお酒、元々はお店のお客さんが自宅で4年間放置してたものなんだそうです。それをお店で引き取ってからさらに10年放置。しかも、冷蔵庫ではなく常温で。まあ、しっかりしたお店なので、ちゃんと冷暗所で保存されてたんですが、それにしても常温14年ってどうなってるんでしょう?
ちなみに開栓は、この日の前日。開けてみたらめちゃくちゃ美味しかったからぜひ飲んでほしいと言って勧められました。ハードル上げてくるやん。大丈夫?
それではいただきましょう。もちろん常温です。
色は、透明!?!?!?
常温14年でなんで透明なの!? このお店は照明がちょっと黄色っぽいとは言え、白い紙を当ててみてもほとんど色は付いていません。黄色になってるのを予想してたから、びっくりしました。
でも、これだけ透明ということは、すっきり辛口なんでしょうね。熟成酒で色が付く原因は、お酒の糖分やアミノ酸です。メイラード反応という科学反応で、白い砂糖がカラメル色になったり、お肉が焼けたら色が変わるのと同じ原理。糖分・アミノ酸が多いお酒は熟成して色が変わりやすいので、その逆ですっきり辛口のお酒は色は変わりにくいです。とは言えもう少し色が付きそうなものですけどね。
香りふんわり熟甘旨。え???
きれいではあるんだけど、焦げ感のある甘さとほんのり蜜と米旨がやさしくふわり。ちゃんと甘そうやん!!
でも、香りだけでわかる、これは良い熟成酒です。めっちゃ美味しそう!
口当たり、とろんとやわらか、きれいに淡く。ちゃんと熟成感があるんだけど、きれいです。その後ろから熟成の、旨甘酸苦ふわんとふくらみ、旨苦じわわんやさしく包む。
ほわああ、うまああ。
含み香ふんやりやわらかく、蜜の甘さとアルコール。後味は、熟苦中心ほの酸旨で、それもきれいに溶けていく。
劣化なんて全くしていません。でもお酒のカドは全部取れて丸くなってやさしい。
素晴らしい熟成酒です。熟成酒のお手本のよう。凄い!!!
ちなみに出入りの酒屋さんが言うには、開栓から1週間もすると苦味が出てきて別物になってしまうそう。へええええ!

アテは、煮干しで炊いたきゅうりの煮物。旨味が沁み沁みで、子供の頃はわからなかったんだろうなという感じの大人の味。これが熟成感とめっちゃ合います。お酒の熟旨がふわああ。
ジブリで例えると「耳をすませば」の西司郎さん。聖司くんのおじいちゃんです。きれいな年の取り方をしていて、甘みが増したやさしいおじいちゃん。年は取っても音楽を楽しむことは続けています。
好き度:★★★★☆
ジブリ映画 耳をすませば
— メグル (@megxmade) 2022年8月26日
多くの方々同様に私も天沢聖司くんが初見から変わらず大好きなのですが、何度目からか誠司くんのおじいさん(西司郎)の存在がたまらなく素敵で羨ましくてたまらん!!!
私も!!私にも!! 思春期にこんなおじいさんが近くに居たら!!! pic.twitter.com/6B4kM1IBW7


【DATA】
蔵元:梅乃宿酒造株式会社(奈良県葛城市)
造り:本醸造
精米歩合:70%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
製造年月:2011年6月
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