【越の鷹 純米吟醸酒 RED HAWK】
やわらかい 淡麗辛口 クラシック




はじめましてのお酒、越の鷹さん。福井県福井市・伊藤酒造さんのお酒です。「越の」って付くと自動的に新潟かと思っちゃったけど、福井なんですね。越後(新潟)じゃなくて越前(福井)か。
伊藤酒造さんは明治27年(1894年)創業。福井でいちばん小さい蔵なんだそうです。
蔵元杜氏の伊藤抵治さんは、東京農業大学醸造学科を卒業してるんですが、卒業後は一般商社に就職します。しかし、杜氏が亡くなってしまったのをきっかけに帰郷。ただ、大学で学んだだけでは酒造りは上手くいきませんでした。そこで、他の蔵や研究所の教えを受けながら、理想の酒造りを追求されているんだそうです。努力の人ですね。
それでは飲んでいきましょう。
上立ち香、爽やかミントアルコール。奥にふんわりマスカット。
口当たり、するっと淡麗、水のよう。旨酸ふんわり現れて、淡麗のまま喉を通ります。甘味は気配にあるくらい。でも、酒質がやわらかくてきれいだから飲みやすいです。まさに淡麗辛口。美味しい。
フルーティーな吟醸香はあるんだけど、味わいはクラシック寄りですね。

アテは「酒飲み3種盛り」。イカの塩辛・わさび漬け・チャンジャ。どれも鬼おろしに乗ってる等のひと工夫がされているのが良いですね。こんなのお酒に合わないわけがない。淡麗辛口との相性なんて良いに決まってます。濃い塩味が気配だけだったお酒の甘味を引っ張り出して、旨味と共にふわあああ。
ジブリで例えると「紅の豚」のフェラーリン。ポルコの旧友です。やさしくて渋いイケメン。第1次世界大戦に従軍したパイロットは、戦後にほとんどが解雇されてしまいました。しかし、フェラーリンはそうした中で軍に残れたくらい優秀です。
ちなみに、フェラーリンは実在の人物であるアルトゥーロ・フェラーリン(1895-1941)がモデルになっています。彼は、世界で初めてヨーロッパからアジアまでの連絡飛行を成功させた人物。本物の英雄ですね。この飛行は1920年。紅の豚が1930年と考えられているので、その10年前ですね。旅立ったのは1人ではなく、ローマを出発したときは予備機4機を含む11機体制でした。しかし、東京に着いたのはわずか2機。他はすべて墜落という厳しい飛行でした。
その後の実在フェラーリンは、1926と27年に、飛行艇の速度を競うシュナイダー・トロフィー・レースにも参加しています。
ん?
紅の豚の劇中、ピッコロ親父が「1927年のシュナイダーカップで、こいつをつけたイタリア艇はカーチスに負けたんだ」というセリフがあります。ってことはその時負けたのはフェラーリン?
なお、史実ではカーチスが勝ったのは1925年までで、1927以降はアメリカは参加していません。
好き度:★★★★
【社主のニュース解説】《社会》
— 百年前新聞 (@100nen_) 2020年5月31日
紅白リボンをつけて代々木練兵場に着陸したフェラーリン中尉は、田中義一陸軍大臣(55)など日本の高官が出迎え、そのまま築地精養軒で祝賀会が開かれました。中尉が余興で侍姿を披露するなど、祝賀会は和やかにおこなわれました。
▼侍姿を披露するフェラーリン中尉 pic.twitter.com/gofRMJIbGD


【DATA】
蔵元:伊藤酒造合資会社(福井県福井市)
造り:純米吟醸
原料米:福井県産 さかほまれ
精米歩合:60%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
日本酒度:+5 ・・・ 辛口
酸度:1.6 ・・・ 高め
アミノ酸度:1.5 ・・・ 高め
酵母:FK501
製造年月:2025年4月
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