こるね酒

日本酒ブログ。原則毎日昼12時更新+α。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

[特集]カリ城の細かすぎる雑学

カリ城の細かすぎる雑学

カリオストロの城」は何度も観たけどこれは知らんかったっていう雑学を集めました。

本日2025年6月27日、「カリオストロの城」が金曜ロードショーで放送されます。それを記念して、今回はこの映画の小ネタ特集です。

5月アップした「君たちはどう生きるか」考察記事と、「紅の豚の細かすぎる雑学」記事は、おかげで非常にたくさんの方に見ていただけました。かなり面白い記事になっているので、よろしければこちらもどうぞ。

 

そんなわけで今回はカリオストロの城の特集です。ただ、カリ城って、何度も観すぎてセリフもほとんど覚えてるくらいなんですよね。他の方が言ってるネタをパクるだけじゃ面白くないし、この企画成立するのかな?って思ってたんです。でも、もう1度カリ城を観ながら深掘りして調べてみたら、面白いところがめっちゃ出てきました。そして、映画としても抜群に面白い!! やっぱり名作中の名作ですね。

それでは、知らなくても楽しめるけど知ったらもっと楽しいカリ城の雑学をお届けします!

 

と言いたいところなんですが、まずはお酒の紹介です。

はじめて来てくれた方もいらっしゃるかもしれないので説明すると、このブログは日本酒ブログなんです。いつもは、日本酒をジブリのキャラやシーンに例えながら紹介しています。カリ城のキャラについても、これまで65本紹介しています。その中で、いちばん買いやすくてちゃんと美味しいのがこちら、菊正宗のギンパックです。この記事は、ギンパックがリニューアルしたときに新旧飲み比べしたもの。
コンビニやスーパーで売ってるお酒って、正直日本酒を飲みなれていない人にはお勧めできないものも多いです。でもギンパックは日本酒ビギナーさんにも飲みやすいフルーティーなタイプ。値段も安いのに、そんじょそこらの大吟醸よりも香り高いですよ。ジブリで例えたのは、カリ城のヒロイン・クラリスです。

 

それでは、ようやく本編スタートです。紅の豚のテレビ放送は既に19回目。かなり多いですね。だからもうネタバレを気にせずいきますが、ネタバレを踏みたくない方は映画を見終わってからご覧ください。
では、映画の時間軸に沿って、進めていきます。

 

スタッフの筆頭に書かれている藤岡豊さんは、映画を製作した東京ムービー新社の社長です。「ムーミン」「巨人の星」「ルパン三世」などと手掛けた、アニメ黎明期の偉人。
未来少年コナン」のダイス船長のモデルにもなりました。


主題歌「炎のたからもの」を含め、劇中音楽の作曲は大野雄二さん。「ルパン三世のテーマ」の方です。大野さんがルパンに関わったのは1977年の第2シリーズからですが、あの名曲のないルパン三世って想像できませんよね。カリ城では、音楽と映像の融合も凄いです。音楽が各シーンをもっと面白く、楽しく、スリリングにしてくれます。

 

カリオストロのスペルは「CAGLIOSTRO」。
英語版のタイトルも「The Castle of Cagliostro」です。
Gが入ってるの気付かなかった!
これは、元ネタの方がこのスペルだからですね。元ネタは後で紹介します。

 

「人口3500、世界でいちばん小さな国連加盟国だよ」
人口が少ないと言えばバチカン市国の618人ですが、国連には正式加盟していません。
国連加盟国では、ツバルの10,643人、ナウルの11,680人あたりが最少ですね。

 

こちらはカリオストロ公国のモデルとも言われるリヒテンシュタイン公国の写真。グーテンベルク城の風景です。リヒテンシュタインオーストリアとスイスの間にある人口39000人ほどのミニ国家。
ただ、リヒテンシュタインの国連加盟は1990年だから、1979年の映画公開当時は国連未加盟でした。ちなみにEUには現在も非加盟です。

 

なお、公国というのは、公、つまり貴族が君主である国で、現在はリヒテンシュタインモナコアンドラの3つしかありません。強いてもうひとつ加えるとしたら、ルクセンブルク大公国。公は王よりも格は低く、公国はどこも小国ですね。
冒頭でカジノがあったモナコ公国バチカンに次いで世界で2番目に狭い国です。人口密度は世界一。

 

次元が持っているのは、クラリスの乗っているシトロエン2CVの右フロントライトです。2秒前のカットで外れて飛んでいました。細かい描写!!
ちなみにこのシトロエン宮崎駿監督の愛車でした。

 

このカット、気になって止めてみたら、背景を揺らしているとともに二重露光もしてるのかな?
衝撃を表現するための宮崎駿監督のテクニック、凄いですねえ。

 

Seigneur le Volupteux!
Vous voler votre fiancée
フランス語ですね。
「Seigneur」は伯爵の爵位というよりは、領主一般に使う言葉。
「花嫁」と訳されている部分は原文では「fiancée」(フィアンセ・婚約者)です。
追記:XのRPで教えていただきました。 Volupteuxはミススペルで正しくはVoluptueuxです。 

 

この肩のひらひらを見ると、最近見たとあるアニメの変身シーンを思い出しちゃうよね。
ちなみにこのひらひらは、エポレットという名前です。トレンチコートの肩についてるやつもエポレット。アマゾンにも売ってます。しかも以外に安い。

 

カリオストロ公国には日本人も潜入してました。書かれている1904年3月は日露戦争開戦直後。実在のスパイ・明石元二郎がヨーロッパで暗躍していた頃です。
明石元二郎は、ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世をして「明石1人で日本軍20万人に匹敵する成果を挙げた」と言わしめた凄腕!!

 

影たちがかぶっている頭巾は、カピロテという装束です。
元々はスペインのカトリック教徒が復活祭で行進するときにかぶったもの。でも、別の団体が着用したことから違うイメージが付いちゃいましたね。さすがにこれはアマゾンには売ってなかった。

 

「可憐だ」のこのシーン、よく見たら次元のヒゲに、さっきポロっと落とした吸い殻が乗ったままなんですよね。焦げないかな?

 

最後のカット、けっこう近くに海があります。意外!
モデルとなったリヒテンシュタインには海はありません。それどころか、海のない内陸国に囲まれた二重内陸国です。二重内陸国は世界でリヒテンシュタインウズベキスタンの2国だけ。
ここであえて海を見せて、しかもわざわざ交通量も多い様子を描いています。これは、カリオストロ公国との対比を際立たせていますね。カリオストロ公国という非日常から出て、都会の日常に戻ることを想起させる意図があるのだと解釈しています。

 

カリオストロの元ネタは、本家アルセーヌ・ルパンシリーズの中の一篇「カリオストロ伯爵夫人」。
クラリスの名前も、この作品でルパンの最初の妻となるクラリス・デティーグ嬢の名前から採られています。
ルパンとクラリスが結婚する世界線!!!

 

カリオストロ伯爵夫人」のさらに元ネタは、18世紀に実在したアバンチュリエ(山師) アレッサンドロ・ディ・カリオストロ
貧しい家庭の出身ながら伯爵を名乗り、ヨーロッパ各国で錬金術や降霊術を駆使して成り上がった怪人物です。

 

この実在したカリオストロ伯爵、マリーアントワネットがフランス国民から嫌われ、フランス革命でブルボン王朝が倒れる原因のひとつともなった詐欺事件「首飾り事件」に巻き込まれて逮捕されています。無罪だったんですけどね。

カリ城劇中でも、(カリオストロ公国の偽札が)「ブルボン王朝を破滅させ、ナポレオンの資金源となり」というセリフがありますね。歴史が繋がってる!!

 

以上、いかがだったでしょうか。普通に観るだけでもめちゃくちゃ楽しい作品ですが、僕も書いていて、深掘ったら深掘るだけ面白くなりました。

 

最後に宣伝です。

ジブリ考察では以前、もののけ姫の師匠連は比叡山延暦寺の指導者層であるという考察記事も書いています。いろいろな証拠を積み重ねながら論を進めていて面白いので、よかったらそちらもご覧ください。また、ジブリではありませんが、最近、機動戦士ガンダムGQuuuuuuXのオープニングの影響か、なぜアニメのエンディングでは左に走る/歩くのかという特集記事もよく読んでいただいています。下にもリンクがあります。

日本酒に興味のある方は、2024年で最も面白く書けた記事BEST10 をお勧めします。

ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。感想やコメント、違う意見などをいただけるととても嬉しいです。


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