【御前酒 1859 生】
雄町らしく 甘くて旨くて 力強い




だいぶお久しぶりの御前酒さん。岡山県真庭市・辻本店さんのお酒です。4年ぶりですね。
辻本店さんは、文化元年(1804年)創業。美作勝山藩御用達の献上酒だったことから、銘柄を「御前酒」としています。
御前酒と言えば、地元岡山県産の酒米・雄町と、室町時代の酒造り方法・菩提酛にこだわりのある銘柄というイメージがあります。御前酒の菩提酛は、先代杜氏・原田巧さんが1980年初頭から試作をはじめ、1986年に商品化。早いですね。菩提酛発祥の地・奈良県の菩提酛研究会が1996年発足だから、10年先行しています。凄い!
そしてそれを受け継いでいるのが現在の蔵元杜氏・辻麻衣子さん。この方がまた面白い。
麻衣子さんは、蔵元の娘として生まれますが、酒蔵を継ぐつもりはなく、「将来は国際的な仕事に就きたい」と中央大学総合政策学部に進学します。卒業前には内定も決まっていました。でも、卒業直前の冬に酒造りを体験したことで、人生が変わってしまいます。酒造りの面白さに目覚めてしまった麻衣子さんは、卒業後に入社した会社を半年で辞めて帰郷、原田巧杜氏に弟子入りします。それが2000年のこと。
その後、杜氏が体調を崩してしまい、2006年度には麻衣子さんが杜氏代理に。翌年からは蔵元杜氏に就任します。
雄町と菩提酛にこだわる酒造りは、先代がはじめたこと。でも麻衣子さんと、麻衣子さんの弟で現在の社長・総一郎さんは、それをさらに進め、2019年から「全量雄町」、「全量菩提酛」にするという方針を打ち出します。そうして生まれた新しいフラグシップ商品が、今回のお酒「御前酒 1859」。1859とは、雄町の歴史がはじまった1859年に由来しています。
それでは飲んでいきましょう。
上立ち香、しっかり米旨、爽やか酸。ほんのりマスカットもあるけれど、基本はどっしりクラシックです。
口当たり、くっきり乳酸、甘旨ぽわん。はじめは酸味が爽やかだけど、そこから旨味を中心に、甘味酸味もぐぐいとふくらむ。
含み香、旨アルおだやかに。後味は、酸がすうっと抜けた後、おだやか旨味が長く残ります。力強いわりに上品で爽やかな後味。
旨くて甘くて力強い!
これは雄町らしいお酒ですね。

この力強いお酒に合わせるために選んだのは、チキンラーメン。ここのお店、レギュラーメニューにチキンラーメンがあるんですよね。しかも250円という超コスパ。そして、チキラーの鶏の旨塩味で、お酒の旨味が引き出されてぽわん。
ジブリで例えると「コクリコ坂から」の徳丸理事長。話の分かる、懐の深いおっさん。豪快な笑い方が気持ち良いです。クラシックな時代の中で、先進的な考え方をしています。
徳丸理事長のモデルは、角川書店初代社長で、徳間書店も創設した徳間康快氏。この方、実際に逗子開成学園の理事長もされていました。そして、当時はまだ一般には無名だった宮崎駿監督を見出してスタジオジブリを設立し、初代社長を務めた人物です。
好き度:★★★★
徳丸理事長「青春かぁ!若いっていいねぇ(^-^)」 pic.twitter.com/A8py6jZX3V
— エルザ( ^∀^)LOVEリタ (@minnakayos) 2016年12月25日


【DATA】
蔵元:株式会社 辻本店(岡山県真庭市)
造り:菩提酛 生酒
原料米:岡山県産 雄町
精米歩合:65%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
日本酒度:+2.0 ・・・ ちょい辛
酸度:1.7 ・・・ 高め
アミノ酸度:0.8 ・・・ 低い
製造年月:2024年11月
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