【MANOTSURU Sparkling 純米吟醸】
爽やかで 木造校舎の 懐かしさ




ちぇけさんの5杯目は、予定外のMANOTSURUさん。新潟県佐渡市・尾畑酒造さんのお酒です。
実は別に飲みたいお酒があって、その1杯で終わろうと思ってたんです。でも隣の席の人が気になるお酒を注文してて、めっちゃ気になるお酒だったからこれも注文しました。しかもこのお酒、残り少なくて最後の1杯。ここで出会えたのは運命ですね。
MANOTSURUは、たぶん真野鶴の別銘柄。漢字表記はないから、別銘柄扱いで良いと思います。髙千代とたかちよとシン・たかちよと59Takachiyoみたいなものでしょうか。
真野鶴さんは、こないだ日本酒度+22という超辛口の超真野鶴を飲んで美味しかったんです。そして、とにかく面白かったのが、専務の尾畑留美子さんの経歴と活躍。慶応大学法学部を卒業後に日本ヘラルド映画(当時)に入社して、宣伝部で、ハリウッド映画「氷の微笑」「レオン」などの宣伝プロデュースを担当し、結婚して蔵に戻ってからも様々な取り組みをされています。
その中のひとつが、ラベルにも書いてある「学校蔵」。
尾畑酒造さんは2014年、廃校になった西三川小学校の木造校舎を酒蔵にリニューアルさせます。ここは元々、日本で一番夕日がきれいな小学校と謳われていた学校。それをただ使うだけではなく、佐渡の酒米を使い、カフェも作り、酒造りの体験者を受け入れる「酒造り体験プログラム」や、地域の未来を考えるワークショップ「学校蔵プロジェクト」を開催するなど、地域に根差した活動の場にもなっています。その取り組みによって今年、尾畑酒造さんは新潟県経済振興賞を受賞されました。

(尾畑酒造・和田航季様からご提供いただいた学校蔵の写真)
つい先日もその学校蔵での特別授業が行われています。そのテーマは『ウチとソト~混ざって変わるニッポンの未来』。日本総研主席研究員の藻谷浩介さんをゲストに招いての講演に続き、美々卯・COEDOブルワリー・尾畑酒造の3人の婿養子経営者による「ムコ学」鼎談という濃い内容。めっちゃ面白そうやん!! しかもこれが無料。日経新聞東京版の記事によると、ほぼ尾畑留美子さんのポケットマネーで運営されているそうです。詳しくは留美子さんのブログで。
さて、そんな学校蔵で造られたのが今回のお酒。それでは飲んでいきましょう。
おっ? 香りにどことなく木の感じがありますね。檜か杉。それとかすかにトーストのような香ばしさ。甘さもほわんと香ります。
口当たり、しゅわっと炭酸ほの酸味。シロップ甘味とお米の旨味が爽やかにふくらみつつ、木のような面白い風味がほわわっと口いっぱいに広がります。なにこれ楽しい。そしてめちゃくちゃ美味しい!! どこか懐かしい雰囲気もあって、木造校舎を思い出します。
終電の時間が近づいていたから、アテは注文できませんでした。でもこの感じは、チーズに合わせたいですね。麹チーズとか絶対合います。
ジブリで例えると「風の谷のナウシカ」のセライネのマスク。セライネは、原作漫画版にだけ登場する、腐海に住む伝説的な一族「森の人」の娘です。自然に寄り添っている澄んだ美しさを持つ子。そして、セライネのマスクは良いニオイがするんだそう。
好き度:★★★★☆
マスク職人セライネはん
— シン(・∀・)デレラ (@noche_y_calima) 2020年3月13日
ヽ(・∀・)弟子にしてけろー pic.twitter.com/3xshAPArLH


【DATA】
蔵元:尾畑酒造株式会社(新潟県佐渡市)
造り:純米吟醸 スパークリング
原料米: 越淡麗
精米歩合:60%
アルコール度数:16.5% ・・・ 高め
日本酒度:-9 ・・・ 甘口
製造年月:2025年5月
えっ?日本酒度-9!! こないだ飲んだ超真野鶴さんが日本酒度+22だったから、その落差が31! でもどちらも美味しかったです。もっと深掘りしたい銘柄ですね。
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