【招徳 純米吟醸 四季の酒 夏】
淡麗な 苦味じんわり クラシック




お久しぶりの招徳さん。京都市伏見区・招德酒造さんのお酒です。3年半ぶりになりますね。前回は、四季の酒 冬。ペンギンが描かれた瓶が印象的でした。今回はその夏バージョンです。
このシリーズ、どうも一度終売になっているようですね。「招徳 四季の酒」で検索すると、上から2番目に公式サイトの「瓶の供給困難等の理由で(中略)終売となります」というお知らせが出ていました。でもその後復活したよう。確かに、前回飲んだ時とは瓶の形が変わってシンプルになっていますね。前の瓶は、一度開けるとリキャップができない形状だったから、こちらの方が助かります。
この四季の酒シリーズ、実はこないだ飲んでめちゃくちゃ美味しかったRYUSUISENの杜氏・大塚真帆さんが手がけられたものです。大塚さんは、京都大学農学研究科修士課程修了後の2000年に招德酒造さんに入社し、2005年に杜氏に就任されています。はっや!! デザインも行い、「四季の純米吟醸ボトルシリーズ 夏の戯れ」で「ガラスびんデザインアワード2007クロワッサン賞」を受賞されています。凄い!
さて、前回の冬酒は、おだやか端麗辛口酒でした。夏はどんなでしょう。それでは、いただきます。
上立ち香、ごくごくわずかにお米の旨さ。おだやかで、淡麗っぽくて、甘味はなさそう。
口当たり、するっと澄んで、水のよう。ほんのり苦味が現れて、最後に控えめ旨酸じわり。やっぱり甘味は全くなくて、淡い旨苦淡麗酒。
含み香かすかに旨アルふわり。後味はっきり苦渋味。その苦味が、淡くて軽いお酒なのに物足りなさを感じさせず、不思議な余韻として残ります。
全体的に淡くて薄く、苦味じんわりクラシックでした。

合わせて作ったアテは、だし巻き。お酒が淡いから、アテもあまり強くないものが良いですね。あんまり上手にはできていませんが、味は美味しかったし、お酒にも合いました。
ジブリで例えると「レッドタートル」の”男”。
「レッドタートル」は、2016年公開の、ジブリの中では飛びぬけてマイナーな作品です。監督は、オランダ出身のマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィットさんで、日本・フランス・ベルギーの3か国による合作。カンヌ国際映画祭の、独自で特異な作品に与えられる「ある視点」部門特別賞を受賞しています。
全編通して一切セリフがないという、かなり前衛的でアーティスティックな作品です。でも、とても美しいし、見終わった後に、不思議な深い後味が残ります。独りのちょっと寂しい秋の夜なんかにおススメですよ。あと、カニがかわいい。
”男”は、この作品の主人公。無人島に漂着して、苦しい思いをします。でも中盤以降は美しい島の中でおだやかな生活を送り、最後は不思議な余韻が残ります。
好き度:★★★☆



【DATA】
蔵元:招德酒造株式会社(京都府京都市伏見区)
造り:純米吟醸
原材料:千葉県産 酒造好適米
精米歩合:60%
アルコール度数:12% ・・・ 低い
製造年月:2025年6月
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