【瀧自慢 純米吟醸 吟風50】
辛口酒 普通だけれど 上質に





お久しぶりの瀧自慢さん。三重県名張市・瀧自慢酒造さんのお酒です。2年ぶりですね。
瀧自慢の「瀧」は、お蔵さんのある名張市赤目町の、赤目四十八滝。名前が既にカッコいいですね。約3.3Kmのハイキングコースを歩くだけでたくさんの滝を見ることができます。「平成の名水百選」「日本の滝100選」「森林浴の森100選」「遊歩100選」にも選ばれている景勝地。そりゃ自慢したくなりますね。
赤目四十八滝の公式サイトを見ると、「忍者修行の里 赤目四十八滝」と書いてます。「伊賀忍者の祖・百地三太夫が、この地を修行の場として多くの忍者を輩出したことも伝えられています」とも。百地三太夫は、真田十勇士・霧隠才蔵や、大泥棒・石川五右衛門の師匠です。まあ、江戸時代に書かれた物語に登場する架空の人物なんですけどね。もちろん霧隠才蔵も架空の人物。ただし石川五右衛門は実在の人物で、それを捕らえたのは、戦国史上最も失敗し挽回した男・仙石秀久だと伝えられています。戦国漫画の金字塔『センゴク』の主人公ですね。
まあ、百地三太夫の真偽のほどはともかく、実際に名張市は伊賀市の隣で、戦国時代当時は伊賀国。天正伊賀の乱では織田信長を苦しめ、本能寺の変の折には徳川家康が三河国へ逃げのびた「神君伊賀越え」の舞台にもなっています。
赤目四十八滝には僕も行ったことがあります。調べたら2013年の10月でした。12年前! 懐かしい!

さて、それでは瀧自慢さんを飲んでいきましょう。
香りはほとんどありません。温めると、お米と乳酸がかすかに出るくらい。
口当たり、するっと乳酸やわらかく。酸がふわっとふくらんで、奥からじんわり米旨味。特に何か特徴があるわけじゃない普通の辛口です。でもその普通のレベルが高い。すっときれいで美味しいです。
温度が上がると、やわらかいまま、旨酸がほわわんと大きくなります。キンキンに冷やすより、少し温度を上げた涼冷え(15℃)くらいが本領発揮っぽいですね。

アテは、サザエ。こういう辛口のお酒にサザエなんて、合わないわけがない。合わせると、お酒の米旨がほわっと立って幸せです。
正確にはジブリじゃないけど例えると「カリオストロの城」の五ェ門。清廉でカッコいい辛口クラシック。こないだ七田さんでも登場したばかりですけど、こういうきれいな辛口酒はやっぱり五ェ門に例えたくなりますね。ちなみに五ェ門は石川五右衛門から数えて第十三代の末裔。ルパンの方の五ェ門の師匠も百地三太夫です。何代目か知らんけど。
好き度:★★★★
全部見てないという人のためにTVシリーズ各五ェ門を紹介してみました pic.twitter.com/zCXHGcqnGD
— 五右ェ門を描くアカウント (@goekakisan) 2018年9月8日


【DATA】
蔵元:瀧自慢酒造株式会社(三重県名張市)
造り:純米吟醸
原料米:吟風
精米歩合:50%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
日本酒度:+5 ・・・ 辛口
酸度:1.4 ・・・ 普通
酵母:蔵内自家培養酵母
製造年月:2025年7月
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