【SHIMANTO SILVER】
やわらかく モダンな酸味の クラシック



はじめましてのお酒、SHIMANTOさん。高知県高岡郡四万十町・
文本酒造さんは、明治36年(1903年)創業。四万十の地で100年以上酒造りを続けてこられました。しかし2020年、コロナの影響で売上は一気に落ち込み、廃業することになってしまいます。しかし、そこで立ち上がったのが、現在は文本酒造で社長を務める岡山裕成さん、専務の阿部達也さん、四万十町の岩本寺というお寺の窪住職などのみなさん。
岡山裕成さんは、三重県伊勢市でライブハウスやいろんなプロジェクトのプロデュースを手掛ける(有)エヌアールの代表。四万十町のPRの仕事もされていました。岡山さんが文本酒造さんに関わるようになった経緯は、事業投資オンラインZ-ENさんの記事にまとめられています。
阿部達也さんは、元々は日本航空で営業をされていた方。高知県の観光団体・高知県観光コンベンション協会への出向がきっかけで四万十町のまちづくりを手掛けられていました。阿部さんの活躍については、日経新聞の記事になっています。
岩本寺
そんな、出身も背景もバラバラな人たちの力が集まり、事業譲渡が実現。文本酒造さんは2023年5月にリニューアルオープンしました。
復活した文本酒造さんは、杜氏として茨城県・磯蔵酒造で杜氏を務られていた石川博之さんを招聘。蔵の建物にも大幅に手を入れ、海外にも積極的に進出。日本酒とのペアリングを楽しめるバーも新たに開店されます。
僕は四万十町に伺ったことはないので、どのくらいの成功をおさめられているのか、実際のところはわかりません。でも、地方創生としてはかなり力が入っていますし、この記事のために調べていて、とても魅力を感じました。応援したいし、行ってみたい!!
そして、文本酒造の酒造りもとても興味深いです。地元産にこだわるテロワールの考え方を意識し、日本最後の清流と呼ばれる四万十川流域の地下水と、地域のブランド米・仁井田米を使っています。まあ、ここまでだとよく聞く話。でもこの仁井田米も凄いんです。
仁井田米は、お米の品種ではなく、四万十町の仁井田郷で栽培された米の総称。いくつかの品種が栽培されています。その中で、文本酒造さんが酒造りに使っている品種は「にこまる」。おおっ!にこまる!! 飛鸞さんが使っているイメージが強いお米ですね。このお米、名前がかわいいだけじゃありません。仁井田米のにこまるは、2015年に行われた第12回お⽶⽇本⼀コンテストで、最⾼位・特別最⾼⾦賞を獲ってるんです。
まあ、食べて美味しいお米が、お酒も美味しいとは限りません。でも、飛鸞にこまるは美味しかったから期待できますね。
調べていたら面白すぎて、例によって前置きが長くなってしまいました。それでは飲んでいきましょう。
上立ち香、おだやかふんわり酸と旨。乳酸中心でほんのり甘夏も香るフルーティーと、やさしく懐かしい稲の花。きれいですね。
口当たり、やわらかするっとほの酸味。一歩遅れてほのピリ微炭酸。酸がぽわっと広がって、奥からじんわり旨苦渋。やわらかくて穏やかで美味しい!
雪冷え(5℃)~花冷え(10℃)だと酸が目立って、涼冷え(15℃)くらいで旨味が開いてきます。僕は涼冷えくらいが好き。
含み香は、乳酸と酸っぱくないレモン苦と、爽やかアルコール。後味、渋苦ほんのりと。
やわらかモダンな酸クラシック。高知らしいクラシック辛口かと思ったら、予想外のフルーティーさもあって、きれいなお酒でした。

もっとクラシックなのを予想してどて焼きを用意したけど、相性は普通くらい。合わせたいのは、
期せずして、JOPPARIと四万十で酸フルーティー辛口2連発になりました。でもその2つが全然違って面白かった!
ジブリで例えると「となりのトトロ」の草壁タツオさん。サツキとメイのお父さんです。やさしくておだやかで旨じんわり。
好き度:★★★★
草壁タツオと目が合いたい人向け pic.twitter.com/zfYnsgEjqJ
— どんぐりごろごろ (@donguri560560) 2024年8月18日


【DATA】
蔵元:文本酒造株式会社(高知県高岡郡四万十町)
造り:特別純米
原料米:高知県四万十産 仁井田米(にこまる)
精米歩合:70%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
日本酒度:+6 ・・・ 辛口
酵母:高知県酵母A14
製造年月:2025年5月
関連記事:
←投票リンク踏んでいただけると、とても嬉しいです。