【洌 純米吟醸 雄町】
まろやかの 後にアル苦 ビリビリと



はじめましてのお酒、洌さん。山形県米沢市・小嶋総本店さんのお酒です。
小嶋総本店さんは、東光を造っているお蔵さんですね。山川光男の光の部分。慶長2年(1597年)の創業で、当主は代々小嶋彌左衛門を襲名されています。現在の取締役会長が23代目。江戸時代には米沢藩上杉家御用達の酒蔵として発展し、苗字帯刀を許される身分になります。近年は輸出にも力を入れられており、ロンドンで行われる国際的なお酒のコンペティション・IWC(インターナショナルワインチャレンジ)2014の大吟醸部門で、最高賞トロフィーを獲得されています。凄い!!
今回のお酒・洌は、特約店限定酒です。
洌という字は、訓読みだと「きよい」や「さむい」。意味としても清い・寒い・冷たいで、「真冬の小川のような透明感と、芯のある味わいを表し」ているんだそう。
ちなみに、似た字でにすいの「冽」もありますが、別の字です。ただ、読み方も意味も同じ。ややこしい。
さて、それでは飲んでいきましょう。
香りやわらか米と梨。ふわっと立つアルコールも良い感じ。
口当たり、ほわんとまろやか米甘味。甘味はふんわりふくらむけれど、それはすっといなくなり、固い苦味がザンっと出て、アル苦ズドンと襲います。
含み香おだやかアル米甘。後味アル苦ビリビリと。
なかなか鮮烈なお酒ですね。苦味もアルコール感も強いです。

アテに合わせたのは、鶏肝煮込み。メニューに名物と付いているだけあって美味しいです。この鶏肝ときんかん卵のとろとろさでお酒の刺激を和らげる作戦だったんですが、これが大成功。そして、お酒の味わいにも深みどんっと出て、魅力もどどんっ! 美味い!!
ジブリで例えると「もののけ姫」の騎馬武者。鎧に身を包み、確かな腕で馬上からアシタカに矢を射かけます。
好き度:★★★☆
ラクガキ。
— 陸河童 (@Liv_Kopper) 2020年8月18日
もののけ姫からもう一人武士。
すごい地味なシーンで背景にいるひと😎
流鏑馬とか見て思いますけど、馬の上から弓を射って標的に当てるって、とんでもない技術ですよね🤔#イラスト #もののけ姫 #模写 pic.twitter.com/CrzB6BkX4u


【DATA】
蔵元:株式会社 小嶋総本店(山形県米沢市)
造り:純米吟醸
原料米:雄町
精米歩合:55%
アルコール度数:16% ・・・ 高め
日本酒度:+6 ・・・ 辛口
製造年月:2025年8月
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