こるね酒

日本酒ブログ。原則毎日昼12時更新+α。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

志太泉 > ジジ(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

志太泉(しだいづみ) にゃんかっぷ ラスタ】

梅ごろり 日本酒ベースの 梅酒です

志太泉

志太泉
志太泉
志太泉

お久しぶりの志太泉さん。静岡県藤枝市・志太泉酒造さんのお酒です。志太泉酒造さんは明治15年(1882年)創業。戦前から日本酒の他に、山梨県にワイナリーを所有してワインの販売も行っていたそうです。ちなみに志太というのはお蔵さんのある地区の地名です。

「志太泉」はひらがな表記では「しだいずみ」が基本だと思うんです。実際にラベルに「しだいずみ」と書かれたお酒もあります。でもこの子のキャップにはなぜか「しだいづみ」と書かれていますね。これはおそらく、歴史的仮名遣い
昔の日本語では、「ず」と「づ」は違う音を表してしました。それが1946年に公布された「現代かなづかい」によって、「ぢ・づ」を含む語は「じ・ず」で表すと定められたんです(連濁複合語、語意識の働く語彙に関しては、「ぢ・づ」の使用が許容されています)。現在ではそれが改定されて1986年に公布された「現代仮名遣い」が仮名表記のルール。特に「じ・ぢ・ず・づ」は四つ仮名と呼ばれ、発音の統合が起きている例として挙げられています。
「しだいづみ」は現代仮名遣いのルールには沿っていませんが、レトロな感じを出すためにあえて歴史的仮名遣いを使っているのだと推察します。

さて、前回志太泉酒造さんのお酒を飲んだのは2年前、ラヂオ正宗さんでした。あ、これも歴史的仮名遣いですね。メインブランドの志太泉を飲んだのはもう5年前になりますね。めっちゃお久しぶり!
とは言え、今回のお酒は日本酒じゃなくて梅酒。日本酒をベースにした梅酒です。

またまた余談ですが、自宅で梅酒を漬けるとき、日本酒をベースにする場合、気を付けないと酒税法違反になる可能性があります。
お酒を造るには酒造免許が必要なんですが、アルコール度数20度未満の日本酒で梅酒を漬けると発酵が進む可能性があり、それが酒造りにあたってしまうんです。20度って日本酒としてはかなり高いので、ほとんどの日本酒では漬けることができません。また、梅ならOKですが、発酵が起きやすいブドウや米・麦・トウモロコシなどを漬けるのはNG。ルールに沿って漬けた梅酒を自分で飲んだり家族友人で無料で振る舞うのはOKですが、売るのは絶対アウトです。

あと、危ないのが、自家製サングリア。ワインにフルーツやスパイスなどを入れて作るカクテルです。ワインで20度以上になるものなんてごく一部の酒精強化ワイン以外にはないので、ほぼアウトです。提供する直前にフルーツを混ぜただけのなんちゃってサングリアなら大丈夫ですけどね。

ちなみに違反すると、10年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されます。意外に重い! まあ、実刑が下るのはかなり悪質な場合ですが、密造ワインをSNSに上げたことで税務署に呼び出された漫画家さんもいるくらいなので、無駄に危険を冒すことはないですね。ポッドさんも「挑まなくてもいい危険というものもある」って言ってますしね。

 

で、ようやく話しは戻って、にゃんかっぷです。ワンカップじゃなくてにゃんかっぷ。
このお酒、大きな梅が2個もごろっと入ってます。それを食べるのも楽しみですね。それでは、いただきます。

上立ち香、たっぷり甘梅フルーティー

口当たり、とろっと酸甘、梅シロップ。酸がぽわぽわふくらむけれど、甘味は意外に控えめです。苦味はあんまりないけれど、渋味がじわっと口に残り、11度にしてはしっかりアルコール。

いけるかと思ってロックにもしてみたけど、それはいまいちでした。甘味が減って余計に酸が立っちゃう。

そして、でっかい梅もいただきます。ふっくらしっかりした立派な梅。齧ると、お酒よりもちょっと甘味があります。めっちゃ美味しい!!

ジブリで例えると「魔女の宅急便」のジジ。主人公キキの相棒の黒猫です。かわいいけどあんまり甘さは感じません。独立して生きてるのがとても猫っぽい。

好き度:★★★☆
個人的には、お酒にもう少し甘味が欲しいところです。

志太泉

志太泉

【DATA】
蔵元:株式会社 志太泉酒造(静岡県藤枝市)
造り:梅酒
原材料:日本酒(純米酒山田錦使用)、梅、氷砂糖
アルコール度数:11% ・・・ 低い

 

関連記事:

 

←投票リンク踏んでいただけると、とても嬉しいです。

ブログランキング・にほんブログ村へ

 

[rakuten:nakajimaya:10004651:detail]