【花垣 にじのきらめき 純米無濾過生原酒】
ハーブ感 濃厚爽やか 高アルどん




お久しぶりの花垣さん。福井県大野市・南部酒造場さんのお酒です。
南部酒造場さんは享保18年(1733年)創業。ただ、創業当時は金物を扱う商人だったそうです。酒造りを始めるのは明治34年(1901年)になってから。このパターンは珍しいですね。20世紀になってからって新しい気もしますが、それでも120年を超えているんだからそんじょそこらの会社よりもずっと歴史があります。
ただ僕は正直、花垣さんってよくわからないんですよね。これまでに飲んだのが、山廃ガツンな無濾過生原酒、19度の高アル超辛口、鑑評会用YK35「究極の花垣」の25年熟成、爽やか溌剌かわいいにごり。全部方向性が違いすぎる!! 今回はラベルまで全然違います。見たことないお酒だからと注文してから花垣さんということを気付いたくらい。でも、前回のにごりがめちゃくちゃ美味しかったから、今回も楽しみです。
それでは飲んでいきましょう。
香りぽわんとハーブと酸。くっきりハーブの濃厚な爽やかさがアルコールに乗って立ち上ります。
口当たり、いきなりはっきり甘酸味。シロップ甘味と澄んだ酸。そしてアルコールが一気にずどん。強アル!!
ラベルを見たら、19度!?
いや、高アルなのは香りで既にわかってたんです。なのにびっくりしたのは、全然そんな気がしないくらい飲みやすいから。これは危険! 高アルなのにかぱかぱ飲めます。

お酒に合わせて注文したアテは、馬レバーの燻製。パンチはないけど奥深いレバー旨味がじわわんしっかり。それをお酒のアルコールがぶった切って甘味がぽわわっと残ります。うっま!!
ジブリで例えると「借りぐらしのアリエッティ」のアリエッティ。このハーブ感のある自然の爽やかさがアリエッティっぽい。冒険を経て強くなってる感じもあるから、エンディングのアリエッティですね。
好き度:★★★★
アリエッティ何回見ても
— *きなこもち*ジブリ (@ghibli_mochi) 2014年7月18日
ラスト感動だー(´;ω;`)
おやすみなさい(*^_^*) pic.twitter.com/GkRSBGMjH6


【DATA】
蔵元:有限会社 南部酒造場(福井県大野市)
造り:純米 無濾過生原酒
原料米:にじのきらめき
精米歩合:65%
アルコール度数:19% ・・・ 高い!
製造年月:2025年8月
「にじのきらめき」は、2018年に国の研究機関・農研機構が開発した食用米。コシヒカリ並みに美味しくて、15%程多収量で、倒れにくい上に高温に強いだそうです。良いことずくめやん。特に去年今年は高温障害がひどいので、高温耐性に優れているのは大事です。
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