こるね酒

日本酒ブログ。原則毎日昼12時更新+α。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

玉川 > アーヤ(アーヤと魔女)[ジブリ酒]

玉川(たまがわ) 山廃純米にごり】

超濃厚 オレンジカルピス ヨーグルト

玉川

玉川
玉川
玉川

1年半ぶりの玉川さん。京都府京丹後市・木下酒造さんのお酒です。

木下酒造さんは、1842年(天保13年)創業の老舗。杜氏は、史上初の海外出身の杜氏、フィリップ・ハーパーさんです。イギリス出身で、なんと超名門のオックスフォード大学卒。1988年に卒業後、日本の外国語青年招致事業で英語教師として来日し、その契約期間が終わっても日本に残られます。そして1991年に奈良の梅乃宿酒造さんに入社。下積みから10年間酒造りを学び、2001年に南部杜氏の資格試験に合格。大阪の大門酒造さんなどを経て、2008年に木下酒造さんの杜氏に就任されました。そして初年度から全国新酒鑑評会で金賞を受賞。Wikipediaにそこそこ詳しい記事があって、それを読むだけで面白いです! なんか英語版の直訳っぽい記事ですけどね。

ちなみにハーパーさんは「The Book of Sake」という英語の日本酒解説本も書かれています。このタイトル、明治の文人岡倉天心が英語で書いた茶道解説本「The Book of Tea」(日本語版タイトル:茶の本)のオマージュだと思うんですがどうでしょう?

さて、玉川さんと言えば、正統派クラシックなお酒をメインに造られますが、いちばんよく見るのはロックが似合う夏酒・アイスブレイカーですね。燗にしても美味しかった。他には、江戸時代の製法で造った熟成酒・タイムマシーンも飲んでますが、どれも濃厚な旨味がたっぷりでした。

今回のお酒は、にごり。
これ、隣のお客さんが飲んでるのを見て、あまりに濃厚まっ白で、どう見ても変態で楽しそうだったから注文したんです。
それでは、いただきます。

玉川
色はほんのりオレンジが入った濃い白。
香りはオレンジカルピスです。乳酸感と柑橘と。

口当たり、とろりんやわらか酸甘ぽわん。濃厚なヨーグルトとほんのりオレンジ。その酸甘がぽわわっと広がって、アル苦がズバン!!
面白っ!!
面白さが先にきますが、ちゃんと美味しいです。
含み香もアル甘で、後味は、たっぷり苦味とほのかな酸。

ん???
これ、よく見たら2024年9月製造!? 1年経ってるやん! でも熟成感はあんまりないですね。

 


アテは、引き続きの、鶏団子と豆腐の小鍋。でも、この鍋のやさしい出汁ではお酒に全く太刀打ちできません。でもラストオーダーが過ぎてたからそれ以上注文できなかった。合わせるなら、臭いと味が強めのチーズが良さげですね。ジャンクなスナック菓子なんかも良さそう。それも、うす塩味のポテチとかじゃなくってがっつり濃いやつ。

ジブリで例えると「アーヤと魔女」の主人公・アーヤ。ジブリ史上最もはしたないヒロインです。裏の笑顔が実にえげつないけどかわいい。

好き度:★★★★

玉川

玉川
玉川

【DATA】
蔵元:木下酒造有限会社(京都府京丹後市)
造り:純米 山廃 にごり
原料米:北錦
精米歩合:66%
アルコール度数:17% ・・・ 高い
製造年月:2024年9月

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