【たちばなや 純米吟醸 蔵の華】
フルーティーな くっきり酸から 苦ずずん



はじめましてのお酒、たちばなやさん。宮城県遠田郡美里町・川敬商店さんのお酒です。見たことない銘柄だったから注文したんですが、黄金澤のお蔵さんですね。黄金澤さんは以前、宮城県の7つの蔵の共同プロジェクト・DATE7で飲みました。
川敬商店さんの蔵元・川名家は、江戸時代には涌谷藩主伊達家の御用商人として金物商を営んでいました。明治35年(1902年)になって、酒造業に転向して川敬商店を創業。その頃からのメイン銘柄が「黄金澤」です。
「黄金澤」は、創業の地・涌谷で、天平21年(749年)に日本で初めて金が産出したことが由来。当時は日本では金は産出されないと考えられており、全て輸入に頼っていました。しかし、東大寺盧舎那仏像の建立をすることになり、全国で金の探索が行われていたんです。ようやく金が見つかったことに喜んだ聖武天皇は、年号を天平から天平感宝に改元します。これが初の四字年号。ただ、天平感宝は749年の5月4日(ユリウス暦換算)から8月19日までという3ヶ月ちょっとの短命元号で、すぐに次の天平勝宝に改元されます。そしてその後、天平宝字・天平神護・神護景雲と続き、これで四字年号時代は終わり、以降の1200年以上はずっと二字年号が続いて今に至ります。
話しは戻って、今回の「たちばなや」は、金物商だった頃の屋号「橘屋」が由来。特約店限定酒だそうです。前情報は全くなし。それでは飲んでいきましょう。
上立ち香、おだやか梨と、ミネラルミント。やわらかくて爽やかなモダンフルーティーですね。
口当たり、マスカットっぽいフルーティーのくっきり酸を中心に、ほのかな甘味とミネラル苦。甘味はぽわっとふくらんで、固い苦味がずずずんと。
爽やかフルーティーからの苦味への変化が面白いですね。

この苦味は、単体で飲むのはちょっと好みじゃありません。というわけで合わせたアテは、赤ウインナーwith玉子。ウインナーの脂分で苦味を中和する作戦です。タコさんウインナーなんて久しぶり。合わせると、お酒の苦味が減って、その分甘味がふんわり。作戦成功です。
ジブリで例えると「ゲド戦記」のテルー。ヒロインなんだけど、苦味がたっぷり。
好き度:★★★☆
ゲド戦記
— こんな彼氏が好き+人生観、恋愛観 (@konnakareshi) 2025年10月19日
テルーの言葉 pic.twitter.com/KFySXktVuJ


【DATA】
蔵元:合名会社 川敬商店(宮城県遠田郡美里町)
造り:純米吟醸 山廃
原料米:蔵の華
精米歩合:50%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
製造年月:2025年5月
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