こるね酒

日本酒ブログ。原則毎日昼12時更新+α。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

大嶺 > フィオ(紅の豚)[ジブリ酒]

大嶺(おおみね) 3粒 無濾過生原酒 山田錦

文句なし 甘旨モダンの 到達点

大嶺

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大嶺

ひやおろし雄町秋麗かすみ生酒を飲んだばかりの大嶺さん。でもこの黒瓶が発売されたら飲まないわけにはいきません。去年も★5を付けて、一昨年は年間2位になった感動酒です。

大嶺さんはしょっちゅう飲んでるのでいまさらなんですが、大嶺さんのデザインにはルールがあって、瓶を見ればだいたいのスペックがわかるんです。何度も書いてるけど、久しぶりに大嶺さんのデザインの読み方を復習しておきましょう。
ルールはこんな感じ。
  ↓
■米粒の数
1grain(1粒):精米歩合29%以下
2grain(2粒):精米歩合30~49%
3grain(3粒):精米歩合50%以上
5grain(5粒):試験醸造

■米粒の色・形
白:山田錦
黒:雄町
白ギザギザ:出羽燦々
黒ギザギザ:愛山

■瓶の色
透明:基本
緑:ひやおろし
黒:無濾過生原酒
水色:かすみ
その他、白もあったけど現行品ではないようです。

他にも、イラストが描いてある「夏のおとずれ」「冬のおとずれ」もあります。でも、どれを飲んでも美味しいのが大嶺さん。見つけたらとりあえず飲んでみてください。特に黒瓶はどれも本当に素晴らしいです。即買い推奨!

今回は、白3粒の黒瓶だから山田錦の無濾過原酒。黒い瓶に白い米粒が映えていて良いですね。でもこのルールがあるせいで、愛山の無濾過生原酒なんてたいへんです。
「黒米粒に黒瓶でまっ黒くろだわ」
「そんなに形にこだわらないの、大切なのは味よ」
「わかってるわ 味の方は任せといて!」
なんだけど、写真を撮るのはめっちゃ苦労しました。

まあ、そんな与太話は置いといて、さっそく飲んでいきましょう。

ん? なんか去年と違うような気がしてたんだけど、比べてみたらキャップと冠頭が去年までの白から黒に変わってますね。大きな違いじゃないけど、こっちの方がカッコいい。

上立ち香、桃と洋梨、ミネラル苦。かわいくて、複雑さもあるフルーティー

口当たり、桃甘ほの酸ピリ微炭酸。桃の甘味とやさしい酸が、華やかぽわんとふくらんで、グレフル苦味もじんわりと。
はあああああ、やっぱり感動の美味しさ。去年フルーティーモダンの到達点と書いたけど、ほんとその通りです。素晴らしい!!

 


アテは、サクサクチキン竜田と出汁巻き卵を用意しました。こちらの酒屋さんに来たら、アテはここで買うのが定番になったキッチンオリジンさんのお惣菜です。
竜田揚げは、、、あんまりかな。甘めのタレによってお酒の甘味が抑えられ、苦味が残ったまま酸味がぽわん。僕は酸より甘味が好きなので、この組み合わせはあんまりだったけど、酸の華やかさが好きな方には良さそうです。
出汁巻きは、出汁がたっぷり効いてるけどおだやかな味わい。一見おとなしくて、お酒に負けてしまいそう。でも、出汁巻きの後にお酒を飲んだら、味わいがほわっと重層的に深くなります。うっま!!! 素晴らしいお酒がさらに凄くなります。

常温まで温めてみたら、全体的にやわらかやさしくなって、これもアリでした。

 


少し間があいて開栓から4日目になると、少し苦味が目立ってきました。それでもやっぱり激ウマです。
アテに作ったのは、シメジのケチャップ炒め。ほんとはトマト煮を作る予定だったんだけど、トマトジュースを買い忘れちゃったんですよね。で、ケチャップで炒めることにしました。でもケチャップを使うことで、むしろ複雑味が出ました。めちゃくちゃ美味しい!! そしてお酒を合わせると、お酒の複雑さが増してさらに美味しくなりました!

ジブリで例えると「紅の豚」のフィオ。爽やかでかわいくて、技術者としても超優秀。芯も強くて空賊たちに囲まれても一歩も退きません。

好き度:★★★★★

大嶺

大嶺
大嶺

【DATA】
蔵元:大嶺酒造株式会社(山口県美祢市)
造り:純米 無濾過生原酒
原料米:山田錦
精米歩合:50%
アルコール度数:14.5% ・・・ 低め
製造年月:2025年10月

 

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