【神心 純米吟醸 瓶囲い 熟成原酒】
やわらかく どっしり強い 旨苦アル




はじめましてのお酒、神心さん。岡山県浅口市・嘉美心酒造さんのお酒です。嘉美心ブランドの方は2年半前に飲んでますね。ただ、その時飲んだのは日本酒ではなく、バタフライピーを使ったリキュールでした。
バタフライピーというのは、青いきれいな花を咲かせる植物で、その花の搾り汁もきれいな青色。そしてその青色が、レモンを入れるとリトマス試験紙と同じ原理で色が紫に変わるんです。この時の記事では、レモン汁を入れて色が変わる様子の動画も載せています。
話は戻って、今回は別銘柄の神心。こちらは嘉美心酒造さんが創業100年を機に、次世代に向けて立ち上げた挑戦と決意のブランドなんだそうです。
そもそも嘉美心酒造さんは創業時に、「身も心も清めて酒造りをしたい」との想いをこめて「神心」という銘柄を考えていました。でもそれは畏れ多いので「嘉美心」にしたんだとか。創業100周年を迎えるにあたって、「今こそ畏れ多くて使えないと思っていた“神”の字を使う時」という気構えで別ブランドとして立ち上げたんだそう。なかなかの覚悟ですね。
今回の「瓶囲い 熟成原酒」は、冬に絞ったお酒を低温で瓶貯蔵し、冬・春・夏の3季熟成したお酒。原料米には、ミネラル豊富な牡蠣殻によって土壌改良を行った田んぼで育てた「里海米」を使っています。
どんなお酒になっているんでしょう? それでは、いただきます。
上立ち香、やわらかはっきり旨甘ぼんっ! 米と穀物旨甘と、ほのかに蜜と爽やかアルコール。
口当たり、旨甘酸がやわらかく。どっしり穀物旨甘広がって、小さいけれどくっきり乳酸。そこから旨苦ずずずんと。アルコール感もしっかりどどん。
アル苦旨味が力強い。熟成感もあるけれど、元々の力強さの方が効いてます。常温より冷酒の方が好きだけど、これは燗酒にもしてみたいですね。


合ったアテは、生クラゲのゴマ酢。ゴマの風味もクラゲのコリコリ食感も効いていて美味しい! それがお酒の強さを抑え、やさしさをふわっと引き出します。脂がたっぷり乗ったステーキにも良いですね。お酒が脂に負けずに旨味がふわっ!
ジブリで例えると「天空の城ラピュタ」の親方。筋肉自慢の脳筋マッチョに見えるけど、喧嘩っ早い工夫たちをまとめ上げる実力のある人物です。
好き度:★★★☆
ジ⚫︎リで一番エロいキャラは誰だろう、ユパ様かな……いや、ゲドやナウシカ父も捨てがたいし、ジコ坊や千尋パパもすけべだしな……でも子供心にすけべすぎて何度も見たシーンがあった様な……誰だ…誰……
— カツオ(skeb 受付中) (@tobo_katsuo) 2025年10月24日
そうだ、ラピュタの親方だった(日記) pic.twitter.com/JQkIxzOzHl


【DATA】
蔵元:嘉美心酒造株式会社(岡山県浅口市)
造り:純米吟醸 瓶囲い 中取り
原料米:麹米/里海米雄町21%、掛米/里海米アケボノ79%
精米歩合:麹米/50%、掛米58%
アルコール度数:16.5% ・・・ 高め
酵母:金沢酵母(協会14号酵母)
製造年月:2025年8月
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