【酒屋八兵衛 うっかり八兵衛】
クラシック うっかりどころか しっかりと





しばらくぶりの八兵衛さん。三重県多気郡大台町・元坂酒造さんのお酒です。
今回は、なにはともあれこのラベル。もう大好きですこのセンス。文字が反転してる裏銘柄っていろいろあるけど、面白さでトップを走るのが、姿の裏→うしろ姿と、このうっかり八兵衛さんだと思ってます。
ただ、最近だと「うっかり八兵衛」って元ネタを知らない人も多いかもしれませんね。野暮を承知で解説すると、うっかり八兵衛は、時代劇・水戸黄門に登場するキャラクター。失敗ばかりするけど憎めない人物です。Wikipediaを見てみたら、「1970年放送の第2部から2000年放送の第28部まで30年間にわたりほとんど休まずに出演」なんだそう。凄い! ただ、それ以降はゲスト的に4回出演しただけだし、最後の出演も2011年ですし、知らなくても仕方ないですね。
それでは飲んでいきましょう。
上立ち香、かすかにミントとアルコール。爽やかだけどおとなしく。
口当たり、やわらかふんわり水のよう。なのに口の中で空気に触れた瞬間、熟成苦とほのかな甘旨味がぼわんと広がります。予想外! そして美味しい!! 苦味がとても魅力的で、甘味はおだやか蜜ふわり。
え? 辛口? 確かに甘味は大きくはありません。でも中盤からほわわっと広がる含み香の中に豊かな熟成甘旨があって、甘口なんじゃないかと錯覚します。
後味も上品な甘味がふわっと引いて、その後にやさしい熟成酸旨じわわ。
アテのミンチカツとの相性はそこそこだけど、ちゃんと合う。同じように、いろんなアテに寄り添いそう。良いお酒でした。
裏ラベル扱いだから、もっと主張のあるフレッシュ系かと思ったら、全く逆。うっかりどころか、しっかりとしたクラシックでした。美味しかった!
ジブリで例えると「耳をすませば」の月島靖也さん。主人公・雫のお父さんです。僕の父親としての理想像のひとり。図書館の仕事もしつつ、自分の趣味として郷土史の研究もされています。自分の好きなことを続ける、とても豊かな人生です。熟成感も厳しさもやさしさもある良い父親。
好き度:★★★★
人と違う生き方は、それなりにしんどいぞ。何が起きても誰のせいにもできないからね。―月島靖也(雫の父)pic.twitter.com/Kdnnd8E0NZ
— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) 2021年4月7日


【DATA】
蔵元:元坂酒造株式会社(三重県多気郡大台町)
造り:本醸造
アルコール度数:15~16% ・・・ 普通
製造年月:2025年10月
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