こるね酒

日本酒ブログ。原則毎日昼12時更新+α。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

三徳桜 > おひいさま(もののけ姫)[ジブリ酒]

三徳桜(みとくざくら) 長期熟成古酒 1985年醸造

40年! 大古酒なのに 上品に

三徳桜

三徳桜
三徳桜

はじめましてのお酒、三徳桜さん。鳥取県東伯郡三朝(みささ)町・藤井酒造さんのお酒です。

今回は、40年ものの古酒。僕が飲んだ中でいちばん古いお酒です。ちなみにこれまでで最も古いものは、3年前に飲んだ37年物の綾菊さん。奇しくも製造年は同じ1985年ですね。

藤井酒造さんは、寛文9年(1669年)創業。鳥取県中央部の三朝温泉の温泉街にある酒蔵さんです。
三朝温泉は、世界一とも言われる高濃度のラドンを含む放射能泉。放射能って言われると怖そうですが、少量の放射線は生物の活動を活発にすることがわかっており、これをホルミシス効果と言います。なんか怪しいと思った方は、「ホルミシス効果」でググったら東京大学原子力専攻の解説ページがトップに出てきますので見てみてください。実際、三朝温泉地区の住民のガンによる死亡率は、全国平均の約半分なんだそうです。凄い!!

藤井酒造さんのメイン銘柄は三朝正宗で、三徳桜は、戦前までは使っていたけど一度休止してました。それを三徳山(みとくさん)三佛寺(さんぶつじ)の開山1300年を盛り上げるために、2006年に復活したんだそう。

この三佛寺も凄いお寺です。開山は706年。修験道の開祖と言われる役行者(えんのぎょうじゃ)が開き、奥の院である投入堂(なげいれどう)は国宝に指定されています。これ、ただの国宝じゃないんです。断崖絶壁の中腹に建っていて、日本一危険な国宝という異名を持つ建築物。実際に死亡事故も発生しています。写真を見てもどうやって建てたのか全くわかりません。危ないのは嫌だけど、一度実際に見てみたいですね。

投入堂
こちらがphotoACからお借りした投入堂の写真です。


40年古酒というだけで凄いのに、他にも語りたいことが多すぎでした。でもそろそろお酒に戻りましょう。

こちら、40年ものなんですが、瓶詰め年月は2021年1月。ってことは、それまでずっとお蔵さんで寝てたってことですよね。それも常温で。凄いけど、大丈夫なのか心配になりますね。()ねてないのかな?
しかも、瓶詰めから5年にしては、ラベルははがれてるし、裏ラベルの色がかなり褪せてます。でも、40年ものなんてこれを逃したら一生飲めないかもしれないお酒。迷わず注文しました。それでは飲んでいきましょう。


色は澄んだ黄色。はっきり色が付いてるのに全く濁ってなくて、面白いくらい黄色できれいです。
香りはおだやか熟成の、旨甘やさしく上品に。確かに熟成はしてるんだけど、落ち着いていてまろやかです。美味しそうだし、少なくとも()ねてないのは確実です。ひとまず安心。

口当たり、なめらかとろんとおとなしく。
え?
めっちゃ上品です。古酒によくあるキツさが全くありません。淡麗と言っても良いくらいおだやか。そこから味わい全体が開いて、乳酸と熟苦を中心に、糖の甘味とコク旨もふわり。味わいが開いて存在感は出るけど、上品さは失いません。
含み香は、まろやかしっかり糖甘アルコール。後味は、苦甘がはっきりある、と思ったらそれもすぐに溶けて消えます。強い力を持っているけど、上品でおだやか。凄い!

え? アルコール18度!?
確かにアルコール感はあるけど、カドがとれてまろやかで、全くそんな気がしません。飲みやすくて危険!

 

アテは、キュウリの漬け。これ、美味しくて好きなんだけど、お酒にばっちり合ったことはなかったんです。でも今回は、漬物のちょうど良い酸っぱさでお酒の甘味がふんわり引き立ち、素晴らしい!

ジブリで例えると「もののけ姫」のおひいさま。冒頭に登場する蝦夷の里の長老です。強い力を持っている巫女なんだけど、物腰がやわらかで口調もおだやかで上品。

好き度:★★★★☆

三徳桜

三徳桜

 

【DATA】
蔵元:藤井酒造合資会社(鳥取県東伯郡三朝町三朝)
造り:長期熟成古酒
精米歩合:55%
アルコール度数:18% ・・・ 高い
醸造年:1985年
製造年月(瓶詰):2021年1月

 

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