【福祝 初搾り 純米吟醸 彗星55% 無濾過生原酒】
ゴゴゴっと 広がる苦味を ズバッと切る







おひさしぶりの、福祝さん。千葉県君津市
藤平酒造さんは、享保元年(1716年)創業。
享保元年は、江戸では暴れん坊・徳川吉宗公が第8代将軍に就任し、享保の改革が始まった年。この年は酒蔵の開業ラッシュの年でもあって、僕が飲んでるだけで「奥の松」福島県二本松市・奥の松酒造さん、「阿部勘」の宮城県塩竈市・阿部勘酒造さん、「萬歳楽」の石川県白山市・小堀酒造店さん、「松浦一」の佐賀県伊万里市・松浦一酒造さん、「飛鳥井」の福井県越前町・丹生酒造さん、「開当男山」「山王丸」の福島県南会津郡・開当男山酒造さんが開業しています。
久留里って地名もかわいいですね。江戸時代の久留里は、久留里藩の城下町として、栄えていました。
その久留里城は、室町時代に武田信長公によって築かれた山城。武田信長公、上総武田氏の祖となった方なんですか、なんというか、名前で損してますよね。1477年没だから、武田信玄や織田信長より昔の人なのに。
現在の久留里城は、1979年に建てられた鉄筋コンクリート造の模擬天守。2層3階と小さくかわいらしいものの、なかなかの威厳もあります。

こちらが、photoACよりお借りした久留里城の写真です。
また、久留里は名水の里としても知られています。
江戸時代末期から明治初期にかけて「上総掘り」という工法でたくさんの井戸が掘られ、それがまだ残ってる。その水は「生きた水」と呼ばれ、千葉県下で唯一「平成の名水百選」に選ばれています。
そして、その名水を使った酒造りも盛ん。藤平酒造さんと、「天乃原」やウイスキー「房総」の須藤本家さん、 「吉壽」の吉崎酒造さんが久留里駅の徒歩圏内。範囲を君津市内全域に広げると、さらに 「峯の精」の宮崎酒造店さん、「聖泉」の和蔵酒造さん、「飛鶴」の森酒造店さんもあって、君津市の酒蔵数は千葉県内最多です。
久留里駅の近くにある「生きた水 久留里 酒ミュージアム」では、有料で近隣19種類のお酒の試飲をすることができます。
さて、今回のお酒は、初絞り。そのシーズンの最初に搾ったお酒です。よくお酒をお送りいただいてる柳生乱世さんに、今回もいただきました。ありがとうございます。
それでは飲んでいきましょう。
上立ち香、かすかにアルつんマスカット。奥にほんのり爽やかさ。
口当たり、するんとくっきり苦酸甘。リンゴの酸、グレープフルーツの酸苦、固いミネラル苦味。それをほんのりバナナの甘味がやさしく包んでくれます。そして、その苦味がゴゴゴゴゴっと力強く広がる。
苦いです。でもなぜか嫌じゃないのが不思議。フレッシュさもありますね。そして強いアルコールの辛口感でズバッと切れます。
アテは、この苦味とどう付き合うかが勝負のしどころですね。

これまでの傾向から予想して用意したのは「濃厚どろどろ血の池トマトうどん」。見た目は凶悪だけど、味わいはトマトの旨味が豊かで、普通にめっちゃ美味しいです。そしてこれが大当たり。トマトの旨味でお酒の苦味が全く気にならなくなって、旨味と甘味がほわっと広がります。うっま!! トマトのグルタミン酸が勝利のカギでした。
合わせるなら、少し濃いめで旨味が強い料理が良い感じです。
ちなみにレシピはこちら↓
開栓から3日目になると、苦味が少し落ち着いて、ぽわっと甘味も出てきました。そしてやっぱりアル辛でズバッ!! 苦味が気になる方は、少し放置してみるのがおすすめです。
ジブリで例えると「ゲド戦記」の主人公・アレン。苦味が強いけど、主人公らしいフレッシュさもあります。
好き度:★★★★
とびさんからリクエスト頂けましてゲド戦記のアレンです pic.twitter.com/l0FUxWboC4
— エレイン (@Esterella_star) 2025年10月26日


【DATA】
蔵元:藤平酒造合資会社(千葉県君津市)
造り:純米吟醸 無濾過生原酒
原料米:北海道産 彗星
精米歩合:55%
アルコール度数:16% ・・・ 強め
製造年月:2025年12月
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