【WANOTSUKI 純米大吟醸】
濃醇な とろんとやわらか フルーティー



はじめましてのお酒、WANOTSUKIさん。岩手県紫波郡紫波町・月の輪酒造店さんのお酒です。
おっ!! 紫波町。
紫波町と言えば、「紫宙」「廣喜」の紫波酒造店さん、「あづまみね」の 吾妻嶺酒造店さん、クラフトサケ「平六醸造」の平六醸造さんがある町。他に飲めていないお酒として「堀の井」の高橋酒造店さんがあり、2022年までは「菊の司」の菊の司酒造さんもありました(現在は雫石町に移転)。
人口3万人ほどの町に5つも酒蔵があるのは凄いですね。これは、紫波町が日本三大杜氏のひとつである南部杜氏の発祥地だからでしょうか。
そんな紫波町は、100年後に100の醸造関連事業者を生み出す「酒のまち紫波推進ビジョン」を掲げています。具体的には、閉校となった旧水分小学校に醸造施設「はじまりの学校」をつくり、さまざまな醸造家と酒造りを行っていくプレジェクトが進行中。2024年4月には紫波町には縁もゆかりもない醸造家・永安祐大さんが紫波に移住してきて、月の輪酒造店さんの協力で作ったデビュー作「はじまりのお酒 #02」がリリースされています(はじまりのお酒 #01は紫波酒造店さんが醸造)。
「はじまりの学校」と「はじまりのお酒 #02」、永安祐大さんについては、こちらのnoteに詳しく載っています。
話は戻って、今回の月の輪酒造店さんの創業は明治19年(1886年)。メイン銘柄は「月の輪」。この銘柄名は熊とは関係なく、平安時代後期に起こった「前九年の役」に由来します。
前九年の役は、1051年から1062年に陸奥国(東北地方)で起こった戦い。源頼義・義家父子が安倍氏を滅亡させました。
あれ?1051~1062年だと12年ありますね。
これの原因は「平家物語」。前九年の役は元々「十二年合戦」と呼ばれていたんです。でも平家物語の中で、これが後三年の役と合わせて12年だと勘違いで「前九年」と書かれたのが定着しちゃったらしいです。
ともかく、源頼義・義家父子の軍が野営したときに、月あかりに源氏の日月の旗が照らされ、池に映って金色に輝いたんだそう。源氏はそれを吉兆として攻撃して勝利。後にその池に日月を象った島が造られ、今でも紫波町の史跡として残っています。
で、今回のお酒はツキノワではなくワノツキ。
今までの月の輪のお酒は、穏やかで飲み飽きしない落ち着いた味わいとして造られていました。WANOTSUKIはそれとは真逆なお酒を造るというコンセプトで2025年に生まれた新銘柄。だから逆なんですね。
どんなお酒なのか、しっかり味わっていきましょう。
上立ち香、ごくおだやかにバナナの気配。
口当たり、とろんとやわらかフルーティー。バナナと洋梨、青リンゴ。その甘酸がほわっとふくらんで、酸味は引くけど甘味はさらに広がります。旨苦は控えめ。濃縮果汁を還元しない感じの、豊かな甘味が素晴らしい。
含み香ほとんど感じずに、後味濃縮やわらか果実。甘味酸味が残るけど、それもふわっときれいに消える。
甘いけど爽やかさもあって嫌味がありません。
めちゃくちゃ美味しいやん!!

アテは、厚切りベーコン。ベーコンの濃い旨塩味にお酒の甘味が負けていません。ペアリング成功!
ジブリで例えると「コクリコ坂から」の水沼君。成績優秀爽やかイケメンモテモテ生徒会長です。しかも実行力も統率力もあって歌も上手くて、なんのためらいもなく女の子の肩に手を回せる完璧超人。なのに爽やかで嫌味がない。
好き度:★★★★☆
『コクリコ坂から』は港南学園の生徒会長であり学園一の秀才だけど風間くんとともに賭けマージャンで公費を使い込んだり、実家が料亭で幼い頃から芸者を見ていることにより若干女性へ偏った目を向けてしまう水沼史郎くん一択 pic.twitter.com/3bbylR9nJP
— のわき (@nowaki_no) 2023年6月15日


【DATA】
蔵元:有限会社 月の輪酒造店(岩手県紫波郡紫波町)
造り:純米大吟醸
原料米:岩手県産 吟ぎんが
精米歩合:50%
アルコール度数:14% ・・・ 低め
製造年月:2025年12月
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