【9代目於多福 純米】
フルーティー フレッシュモダンな ほの辛口




はじめましてのお酒、於多福さん。広島県東広島市・
三浦仙三郎さんは1847年に雑貨問屋の長男として生まれ、幕末の動乱の中で商売に成功。明治9年(1876年)に家業を弟に譲り、安芸津で酒造業を始めます。でもそこから4年間は腐造(醸造失敗)になっしまいます。当時の酒蔵にとって腐造は死活問題。腐造を出してしまったことで杜氏が自殺してしまったこともあったそうです(マンガ「もやしもん」で有名なエピソードですが、実際にもあったそう)。それが4年続いたんだから、心労は大変なものだったでしょう。でも三浦仙三郎さんは諦めず、安芸津の軟水が原因だったことを突きとめて、腐造しない造り方を考案しました。その技術を県内に広めたことで、広島酒の地位は一気に向上して日本三大酒処と呼ばれるようになり、さらにその方法は吟醸造りの基礎になって全国に広がります。現在僕たちが吟醸酒を飲めるのは三浦さんのおかげなんですね。
そんな経緯もあり、安芸津は西条と並ぶ酒処になりました。ただ、現在残っているのは柄酒造さんと、こないだ「
今回のお酒は「9代目於多福」。柄酒造9代目蔵元杜氏の柄総一郎さんが手がけたお酒です。通常の於多福とは別シリーズ扱いなんですね。くどき上手Jr.みたいな感じでしょうか。
総一郎さんは元々、酒蔵を継ぐ気は全くありませんでした。高校卒業後は上京して芝浦工業大で建築を学び、卒業後は都内の照明メーカーに就職します。でも、新政No.6のような新しいタイプのお酒が増えてきたことから、総一郎さんも帰郷を考えだします。その頃の柄酒造さんは、お父さんの柄宣行さんが1人で酒造りをされていました。
そうした中、決定的な転機になったのは、2018年の「平成30年7月豪雨」。この豪雨は西日本を中心に全国の広い範囲で、死者263人・建物全壊6783棟・浸水28619棟という大きな被害をもたらしました。柄酒造さんでも麹室に浸水、醸造設備も壊れてしまいます。宣行さんは、もう廃業しても良いと考えていました。でも地域の人々の応援の声と力添えが大きく、継続を決意。総一郎さんも安芸津に戻ることにします。
酒蔵が2019年になってようやく再開。総一郎さんは2020年から酒造りに参加。翌年には杜氏に就任します。はっや!! でも2022年5月に行われた全国新酒鑑評会では、総一郎さんが初めて杜氏として手掛けたお酒が金賞を受賞します。凄い!!
総一郎さんのXアカウントのプロフィール欄には「日本酒をより手軽にポップに愉しんで貰いたい」いうメッセージが書かれています。それでラベルがこんなポップな配色なんですね。どんなお酒なんでしょうか。それでは、いただきます。
上立ち香、おだやかフレッシュ、マクワウリ。メロンほど甘くない上品な甘酸と、爽やかな苦さがふわっと香ります。
口当たり、ほんのりピリっと微炭酸。やわらかパインの酸味もぽんっ。その酸がふくらむのと一緒に、苦味もぽわっと現れて、その奥から穀物旨味がぼんっ。
こう来たか!
前情報なしで飲んだから、広島らしいクラシックな辛口を予想してたけど、フレッシュモダンなほの辛口でした。美味しい。
なるほど、確かにこれはポップに楽しめます。

アテは、魚を予定してたんだけど、このお酒に合わせて変更。チキンラーメンを注文しました。チキンラーメンって、日本酒との相性がめっちゃ良いんですよね。しかもこちらのお店では250円という超コスパ。期待通り、フルーティー辛口なお酒の酸をおだやかにしつつ、旨味がふわっと広がります。めちゃくちゃ合う!!
ジブリで例えると「コクリコ坂から」の信子。主人公・海ちゃんの友達の、左官の娘です。ちゃきちゃき爽やかカッコよくてかわいい。
好き度:★★★★
◎本日、12月23日は冠野智美さんのお誕生日です。
— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) 2025年12月23日
冠野智美さんは、『コクリコ坂から』で海の学友・信子の声を担当しました。
✨🎂HAPPY BIRTHDAY🎂✨ pic.twitter.com/dAhBP4hkxv


【DATA】
蔵元:柄酒造株式会社(広島県東広島市)
造り:純米
原料米:八反錦
精米歩合:60%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
製造年月:2025年10月
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