【帰山 参番 純米吟醸 生酒】
フルーティー そしてやわらか コク甘味



はじめましてのお酒、帰山さん。長野県佐久市・千曲錦酒造さんのお酒です。
佐久エリアは酒処で、この地区だけで13の酒蔵があります。僕がこれまでに飲んだのは、佐久乃花・澤の花/ボーミッシェル・ 明鏡止水・浅間嶽・御園竹・井筒長・茜さす・寒竹。これで9蔵目。だいぶ飲めてきました。寒竹さんはまだレビューを残す前だけど美味しかったから、また飲みたいですね。
千曲錦酒造さんは天和元年(1681年)創業の老舗。メイン銘柄は千曲錦です。
余談ですが、千曲錦さんは商標を登録されたのもかなり早くて、出願年は1908年。日本で商標条例が施行されたのが明治17年(1884年)だから、制度ができてまだ20年ほどの頃。ちょっと特許情報プラットフォーム・J-PlatPatで調べてみたら、それ以前に出願された商標でまだ生きてるのは、74件だけでした。そのうち14件が日本酒。例えば、亀齢(広島の方・1902年出願)、北の誉(同1903年)、竹鶴(1906)、菊御代(1904年)、三河武士(「二兎」の丸石醸造・1908)なんかが入っています。
もひとつ全然お酒に関係ないけど、千曲錦酒造さんの取引銀⾏は、八十二長野銀行。八十二銀行と長野銀行の合併して、つい先日2026年1月1日に誕生したばかりの銀行です。この合併は長野県内ではとても大きなこと。なんせ、県内における貸出金のシェアは、60%を超えることになったそうです。
ちなみに八十二銀行のように名前に数字が入っている銀行は、明治時代に設立された国立銀行のことが多く、設立順の番号になっています。でも八十二銀行はちょっと特殊です。六十三銀行と十九銀行が合併して八十二銀行になりました。63+19=82ってこと。元々あった第八十二国立銀行を前身とする第八十二銀行は、八十二銀行ができる前に既に第三銀行に合併されてなくなっていました。
お酒の話に戻りましょう。
帰山は、地酒特約店限定銘柄。「お酒の本来の旨みは甘味と酸味、最後に人が帰ってくるのはこの味わい」というコンセプトを元に造られ、「帰るべきところ」という意味で「帰山」と命名され、1997年に発売されました。
参番というのは純米吟醸を表します。壱番は純米大吟醸袋搾りで、弐番は純米大吟醸、五番は純米。でもどうやら現在は参番しか残っていないようですね。今回の青瓶は、生酒バージョンです。
それでは、いただきます。
上立ち香、夕立ち前の雨の気配。奥にほんのり米旨甘。
こないだ浪乃音さんでも出てきたけど、雨の匂いには「ペトリコール」という名前が付いています。乾燥した土や植物の油分が雨粒に触れて空中に放出されることで発生する香りです。
口当たり、とろっとやわらか酸甘味。マスカットのはっきりフルーティーと、それとは方向が正反対のコク甘。その酸甘が華やかにはじけて、含み香ふんわり酸アルコール。後味豊かな甘酸苦。でもそれが嫌味が無くて良い感じ。


こちら、チキンラーメンに合うと思って注文したんです。でも、いざ試してみると、全然合いませんね。酸味は合ってるんだけど、お酒のコク甘とラーメンがケンカしてる感じ。それで追加注文したのが鶏の唐揚げ。これは合います。鶏唐の旨塩でお酒の甘味が上品にふわり。
ジブリで例えると「平成狸合戦ぽんぽこ」のおキヨ。主人公・正吉の彼女の、もふもふかわいいメス狸。爽やかさもあるけどふわふわもふもふやわらかそう。メス狸って言い方、なんかえっちで良いですよね。
好き度:★★★★
おキヨさんと、サンの中の人は同じ人(石田ゆり子)です。
— ウラケン・ボルボックス🇵🇸『だいたいヒトがやらかしました🦤絶滅生物事典』 (@ulaken) 2019年4月5日
←平成狸合戦ぽんぽこ もののけ姫→ pic.twitter.com/JePSQtkEGI



【DATA】
蔵元:千曲錦酒造株式会社(長野県佐久市)
造り:純米吟醸 生酒
原料米:長野県産 美山錦
精米歩合:55%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
日本酒度:-15.0 ・・・ 大甘口
酸度:3.1 ・・・ 高い
製造年月:2025年11月
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