こるね酒

日本酒ブログ。原則毎日昼12時更新+α。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

月の桂 > ニシンのパイが嫌いな女の子(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

月の桂(つきのかつら) 立春朝搾り 純米吟醸 生原酒】

苦ずどん 常温放置で 甘ほろ苦

月の桂

月の桂
月の桂
月の桂

はじめましてのお酒、月の桂さん。京都府京都市伏見区・増田德兵衛商店さんのお酒です。メイン銘柄はこちらの月の桂なんですが、前に「稼ぎ頭」という高酸やわらか低アル酒を飲みました。

増田德兵衛商店さんは、江戸時代初期の延宝3年(1675年)創業。公式サイトによると、京都・伏見で最も古い歴史をもつ造り酒屋のひとつだそうです。戦後は日本で初めての「スパークリングにごり酒」を造ったり(1964年)、磁器の甕で長期熟成させた「純米大吟醸古酒」を貯蔵開始したり(1965年)と伝統にとらわれない挑戦もされているお蔵さんです。

今回のお酒は、立春朝搾り。
立春朝搾りとは、その名の通り、立春の朝に絞ったお酒です。
立春とは、冬が極まり春の気配が立ち始める日。暦の上では立春から春となります。ちなみに立春の1日前が節分。季節の分け目ですね。今年も含めて通常は2月4日が立春になるんですが、去年は2月2日が節分で2月3日が節分でした。

立春朝搾りは、約120の蔵元・23の問屋・約1500の酒販店をつなぐ組織・日本名門酒会の企画酒。各蔵とも同じフォーマットのラベルが貼られていて、今年は42の蔵が参加しています。お?去年より1蔵増えてますね。そして、酒屋さんは立春の朝にお蔵さんまで行って注文した分を持ち帰り、その日から販売します。酒屋さんも大変だけど、立春の朝に搾れるように計算して醸し、早朝や場合によっては徹夜で作業するお蔵さんも大変です。

それでは飲んでいきましょう。

上立ち香、爽やかミントとマスカット。最後にほんのりお米の旨さ。

口当たり、するんとなめらか酸甘味。くっきりキウイの酸ほの甘。そしで苦味がずどんと出ます。
その苦味が、ミネラルでもアルコールでもなく、植物的な苦味。針葉樹の葉のようなフレッシュだけど固さのある苦味です。酸苦を中心に甘旨もしっかりあって、派手な味わい。

ただ、正直僕は酸と苦味が強くて少し苦手です。でもこれ、少し放置したら落ち着きそう。

3日目、少し甘味が出て苦味は少しおとなしくなりました。もう少しかな?
ここで合わせたのは、えんがわキムチ。ごま油感があるキムチで苦味が抑えられ、甘味がふんわり。冷やしトマトのガーリックオイル塩も良いですね。全体がおとなしくなって、お酒が主張しない代わりに上品になりました。

 

さらに常温放置して開栓10日目。苦味も酸味もまろやかになって美味しい! ちょっとチョコっぽい甘ほろ苦です。はっ! これは立春の2月4日に開栓して2月14日に飲むのが正解!?
ここで合わせたのは、味付き肉ともやし炒め。濃厚甘辛肉旨にお酒が負けず、奥からふんわり甘味が出てきます。

 

もしお酒を買って、ちょっと飲んで苦手かと思った方、諦めないでください。少し放置したら美味しくなるかもしれませんよ。
あと、瓶のままシェイクして空気と混ぜることで味を変えるという裏技もあります。しまった、今回それも試してみればよかった!
ただ、美味しくなる保証はできないので、自己責任でお願いしますね。

 

ジブリで例えると「魔女の宅急便」のニシンのパイが嫌いな女の子。ちょっととんがってるプチお嬢様。登場したときは苦味が立ってるけど、クライマックスではキキを応援してるし、エンディングでは友達になっています。

好き度:(初日)★★★→(3日目)★★★☆→(10日目)★★★★

月の桂

月の桂
月の桂

【DATA】
製造者:株式会社 増田德兵衛商店(京都府京都市伏見区)
造り:純米酒
原料米:祝
精米歩合:60%
アルコール度数:16% ・・・ 高め
製造年月:2026年2月

 

 

関連記事:

 

 

←投票リンク踏んでいただけると、とても嬉しいです。

ブログランキング・にほんブログ村へ