こるね酒

日本酒ブログ。原則毎日昼12時更新+α。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

初霞 > ジル(風の谷のナウシカ)[ジブリ酒]

初霞(はつがすみ) 生酛純米】

熟成の 完全発酵 ど辛口

初霞

初霞
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初霞

はじめましてのお酒、初霞さん。奈良県宇陀市・久保本家酒造さんのお酒です。ついこないだ睡龍さんを飲んだところですね。ちょうどその後、蔵元の久保順平さんの著書も読んだことだし、別銘柄の初霞さんも飲みたくなりました。

前回の睡龍さんの記事では、今期の大河ドラマの主人公・豊臣秀長や数々のやらかしで歴史に名を遺す織田信長の次男・信雄の登場する宇陀の歴史や、元銀行のファンドマネージャーで預かり資産8兆円を運用していた久保順平さんの紹介をしていました。よろしければそちらもご覧ください。

 

こちらが、久保順平さんの著書。文化的な側面から見た日本酒の話や日本酒の造り方などに加え、「世界で造るSAKEは投資対象になるか」という元ファンドマネージャーならではの章もあって面白いです。まあ、結論は「現段階では難しい」なんですけどね。

あと、著者近影で、久保順平さんはチェロを持たれていたので調べてみたら、YouTubeに演奏されている動画が上がっていました。

 

順平さんが銀行を辞めて蔵に戻ったのは1994年。その頃は、売上の9割は桶売り(大手メーカーの下請け)の普通酒だったそうです。日本酒の消費量は年々下がっているのに、大手メーカーの自社生産能力は上がっているような状況で桶売りに頼っていてはいずれ立ちいかなくなるのは明らかです。その後、数年をかけて自社比率を増やし、売上も上がるようになりましたが、それでもまだ桶売りが半分を占めていて、順平さんは独自の生き残りの道を模索し続けます。そんな時に出会ったのが、「完全発酵純米酒」という概念でした。完全発酵とは、醪の糖分を全て酵母に食わせることです。つまり辛口で高アルコールになるということ。また、生酛や熟成酒にも積極的に挑戦し、独自のお酒を確立されてきました。

今回は、そんな完全発酵の生酛純米の10年古酒。つまり、久保本家酒造さんの酒造りを体現したお酒というわけですね。それでは、飲んでいきましょう。

色はしっかり薄黄褐色。糖分がほとんどないわりには、しっかりメイラード反応の熟成色をしています。
香りは熟辛、玄米旨。良い感じに熟成していて、完全発酵というだけあって、全く甘くはなさそうです。

口当たり、するっととろっとやわらかく。甘味は全くありません。でも酒質がやわらかいから甘味があるように錯覚します。でもそれも一瞬だけ。やっぱりずどんと辛口です。後半は、旨苦アルコールがぐぐっと広がり、含み香ほの旨アルコール。後味苦渋ずずんと長く。

しっかり熟成、ど辛口。辛口熟成酒の見本のようなお酒ですね。これは単体で飲むお酒じゃありません。風味強めの魚の干物とか、燻製とか、いぶりがっことかに合わせたいです。

ジブリで例えると「風の谷のナウシカ」のジル。ナウシカの父親です。年は取っていても威厳たっぷり。

好き度:★★★☆

初霞

初霞

【DATA】
蔵元:株式会社 久保本家酒造(奈良県宇陀市)
造り:純米 生酛 熟成
精米歩合:65%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
醸造粘度:2016BY
製造年月:2025年12月

 

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