こるね酒

日本酒ブログ。原則毎日昼12時更新+α。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

白狐 > 堀越二郎(風立ちぬ)[ジブリ酒]

白狐(びゃっこ) 貴醸酒】

きれいな酸 貴醸酒なのに すっきりと

白狐

白狐

なまおコメ呑み会のお酒⑥
はじめましてのお酒、白狐さん。東京都北区観光協会がクラウドファンディングで発売したプレミアム貴醸酒。けっこうなお値段の高級酒です。

東京都北区は、かつては日本酒の聖地だったんだそう。重要文化財である赤煉瓦酒造工場に旧醸造試験所(現在の酒類総合研究所)があって、長年にわたって研究や人材養成や品評会が行われていたんだとか。酒類総合研究所は1995年に東広島市に移転しましたが、現在の北区にはサケラボトーキョーさんがありますね。ある意味聖地。

そんな日本酒の聖地の物語を風化させないよう、2019年に、オリジナルのお酒を造るプロジェクトが始動しました。2019年は、新紙幣の肖像に渋沢栄一翁が決定した年。渋沢栄一翁は人生の後半を北区の飛鳥山で過ごしました。その縁で、東京バイオテクノロジー専門学校の協力で、飛鳥山公園内の200箇所でサンプルを採取。そこから「飛鳥山酵母」が分離されました。その酵母を使って2024年に発売されたのが、「飛栄(ひえい) 純米吟醸」。名前の由来は鳥山と渋沢一翁です。その後、同年の新一万円札発行を記念してクラウドファンディングで発売されたのが、「飛栄 純米大吟醸」。こちらは、価格も1万円のプレミアム酒。クラウドファンディングは、100万円の目標に対して347%の大成功に終わりました。今回はそのクラファン第2弾です。第1弾の飛栄を使って醸した貴醸酒。こちらも目標金額50万円に対して355%・1,775,000円で大成功しています。

 

白狐の由来は、王子稲荷神社の狐火伝説。王子は、民話「王子の狐火」や落語「王子の狐」でも有名な土地で、毎年大晦日には狐の行列イベントが行われています。昔は狐がたくさん住んでたんでしょうね。お酒を造ったのは、(株)若松さんの東京港醸造。江戸開城を造るお蔵さんです。

今回このお酒を持ち込まれたのは、神崎鉄斎さん。ありがとうございます。そして鉄斎さんが持ち込まれたもう1本が「SAKE HUNDRED 百光 別誂」です。白狐(びゃっこ)百光(びゃっこう)。アルファベット表記はBYAKKO & BYAKKO。面白すぎる組み合わせ。こんなことができるの、鉄斎さんくらいです。さすが! 


それでは飲んでいきましょう。

香りくっきりミネラル苦と、ハーブとリンゴと麦わら感。ちょっと面白い香りですね。しかもあんまり貴醸酒っぽくない。でも美味しそうです。

口に含むとくっきり酸。それがぽわっと広がって、ミネラル苦味がじんわりと。
貴醸酒だけど、甘味は大きくありません。辛口というわけではないけど、甘口とはまた違います。旨味も上品控えめで、きれいな酸がすっきりと。

ジブリで例えると「風立ちぬ」の主人公・二郎。超優秀な技術者です。恋愛が大きな部分を占める映画の主人公なのにあんまり甘くありません。

好き度:★★★★

白狐

白狐

【DATA】
蔵元:株式会社 若松 東京港醸造(東京都港区)
販売者:一般社団法人 東京北区観光協会
造り:貴醸酒
原料米:兵庫県産 山田錦
精米歩合:60%
アルコール度数:16% ・・・ 高め
酵母:飛鳥山酵母
製造年月:2026年1月

 

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