こるね酒

日本酒ブログ。原則毎日昼12時更新+α。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

九尾 > 釜爺(千と千尋の神隠し)[ジブリ酒]

九尾(きゅうび) 特別純米 温泉水仕込み 無濾過生原酒】

温泉感 不思議なコクある やわらかさ

九尾

九尾

なまおコメ呑み会のお酒⑧
実ははじめましてのお酒、九尾さん。栃木県大田原市・ 天鷹酒造さんのお酒です。タイムラインではよく見るんですが、実物は関西では全然見ないんですよね。別銘柄の「天鷹」は飲んでるんですが。このお酒を持ち込まれたのは、がらりんさん。ありがとうございます。

天鷹酒造さんは大正3年(1914年)創業。今回の九尾は平成30年(2018年)に生まれた新しい銘柄です。

九尾の名前の由来はもちろん、九尾の狐。公式サイトによると、「栃木・那須地区に伝わる伝説の霊獣であり、時には美女に姿を変えて人を魅了したといわれています」だそうです。九尾の狐は、古代中国・殷の妲己(だっき)や、鳥羽天皇を惑わした玉藻前(たまものまえ)のような悪女のイメージがあります。でも、中国でも日本でも、出典によっては瑞獣とされていることもあります。

とは言え、栃木で九尾の狐というと、連想されるのは殺生石。討伐された玉藻前が変化したという石です。物騒な名前が付いていますが、実際に物騒。周りでは火山ガスが噴出していて、殺生石に近づいた鳥や獣が死んでいます。イノシシ8頭の死骸がいっぺんに見つかったこともあるくらい。そういえば殺生石、2022年に割れちゃいましたね。もうあれから4年も経つのか。

殺生石
(photoACからお借りした、割れた殺生石の写真)


で、火山ガスがこれだけ出ているということは、温泉もあるということ。今回のお酒は、仕込み水の全量(洗米用は除く)にミネラル分たっぷりの那須温泉の温泉水を使ったというお酒。なんでそんなこと思いつくのか、意味がわかりません。

まあ、そもそも九尾というシリーズが、今まで試したことない造り方をするという挑戦のシリーズです。楽しんで飲んでみましょう。

香りはほんのり苦旨と、やわらか不思議な温泉感。湯の花っぽい!! 面白っ!!

口に含むと、旨苦豊か。いきなりくっきり広がります。旨味はさらにずずずんと。不思議なコクあるやわらかさ。含み香は、ほんのり硫黄も感じます。

不思議な風味のお酒です。ミネラル感が段違い。好きかと言われるとそれほどでもないけど、面白いのは間違いない。

ジブリで例えると「千と千尋の神隠し」の釜爺。油屋のボイラー室で働く、長い手が6本あるサングラスのお爺ちゃんです。ジブリで温泉と言えば油屋ですね。明らかに人間ではないし、なんとなく薬湯な感じもします。

好き度:★★★☆

九尾

九尾

【DATA】
蔵元:天鷹酒造株式会社(栃木県大田原市)
造り:特別純米 無濾過生原酒 温泉水仕込み
原料米:栃木県産 あさひの夢
精米歩合:60%
アルコール度数:17% ・・・ 高い
日本酒度:-1 ・・・ 普通
酸度:1.7 ・・・ 高め

 

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