【菊姫 特吟 平成二十三年】
円熟の やさしい旨苦 ふくよかに



なまおコメ呑み会のお酒⑬
今回のプレミアム枠、お久しぶりの菊姫さん。石川県白山市・菊姫(資)さんのお酒です。あんまり出会えてなくて、3年前の「金劔」以来になります。石川らしいどっしりとしたクラシック酒のイメージがある銘柄。裏ラベルにも大きく「菊姫は濃醇旨口」と書いてありますね。
菊姫さんは戦国時代まっ盛りの天正年間(1573~1592年)の創業。天正10年が本能寺の変なので、まさに激動の時代です。大阪のパッケージ屋さん・きた産業さんがまとめてくださった「18世紀までに創業して現在も醸造を継続する清酒・焼酎蔵元296社の創業年リスト」によると、現存する中で14番目に古い酒蔵とのこと。
昭和以降の歴史を見ても、宮内庁御用達に選定されたり(1941年)、日本で最初に山廃仕込純米酒を発売したり(1983年)、全国で5番目にコンピュータ制御の精米機を導入したり(1987年)、国際的なお酒のコンペティション・IWC(インターナショナルワインチャレンジ)2007で初代チャンピオンサケを受賞したりと、第一線を走り続けているお蔵さんということがわかります。
今回のお酒は、そんな菊姫さんの中でも特別なお酒・特吟です。菊姫さんには黒吟というお酒があって、そちらは、特A地区山田錦を使った袋吊りの大吟醸を3年以上瓶貯蔵したという高級酒。特吟は、その長期熟成バージョンです。今回のお酒は、平成23年(2011年)製造。つまり15年ものですね。
こちらを持ち込まれたのは、6インストゥルメンツさん。凄いお酒をありがとうございます。
しかも、これを出汁割りにするんだとか。高級酒の出汁割りってなんかもったいない気がするんですが大丈夫でしょうか? ただ、今回の出汁はそんじょそこらの出汁じゃありません。会場の余白Storeさんのお隣、居酒屋の名店・
上立ち香、ほんのりドライフルーツの、やさしく深い熟成感。
口当たり、おだやか熟成甘酸味。甘味はすうっといなくなり、豊かな旨味とやさしい苦味がふんわり大きく広がります。うっま!!
旨味も酸もしっかりで、18度もある高アルコール。なのに、なぜだかやわらかく、豊潤ふくよか飲みやすい。熟成感もあるけれど、おだやか&まろやかです。まさに円熟。
凄い!めちゃくちゃ美味しい!!
それではこのお酒を出汁割りにしていきます。
口に含むと、出汁のやさしく深い甘旨味から入って、それにお酒の旨味が加わり、複雑で豊かにほわわわわああああ。強くはないのに存在感があって印象的。
なにこれ感動! 凄いお酒の集まったこの日の、いちばん感動したのがこの出汁割りでした。
僕は正直なところ、出汁割りってそんなに美味しく思ったことなかったんです。美味しいことは美味しいけど、まあわざわざやらなくてもいいかなってくらい。でも、凄いお酒と凄い出汁が合わさると、とんでもない広がりを感じるんですね。素晴らしい体験でした。
ジブリで例えると「となりのトトロ」のトトロ。昔から住んでる熟成感と、もふもふやわらかい優しさ。
好き度:★★★★☆ → (出汁割り)★★★★★
今日はゆるっとお絵描きしたよ!
— 雨音琥珀🎩🪄 (@ama_koha) 2025年11月11日
オカリナ吹いてるトトロのイラストを描いたの〜♪ pic.twitter.com/kch6IMllkd



【DATA】
蔵元:菊姫合資会社(石川県白山市)
造り:大吟醸 古酒
原料米:兵庫県吉川町特A地区産 山田錦
精米歩合:50%
アルコール度数:18% ・・・ 高い
製造年月:2024年6月
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