こるね酒

日本酒ブログ。原則毎日昼12時更新+α。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

喜久盛 > カヤ(もののけ姫)[ジブリ酒]

喜久盛(きくざかり) ビクトル投げからの膝十字固め】

少しクセ なぜかかわいく 爽やかに

喜久盛

喜久盛
喜久盛
喜久盛

お久しぶりの喜久盛さん。岩手県北上市喜久盛酒造さんのお酒です。

なんじゃこの商品名? て思ってたら、ちゃんと裏ラベルに書いてました。『「ビクトル投げからの膝十字固め」とは弊社の蔵元が総合格闘技をしていた際に試合で勝利を収めた技の名称です』だそうです。ツッコミどころが多い。

まあ、喜久盛さんのやることですからね。喜久盛さんと言えば、比較的普通の地元銘柄・鬼剣舞以外は、代表銘柄のタクシードライバーとか、ガチムチラベルの柴燈木登(ひたきのぼり)とか、とにかくラベルに特徴がある銘柄。それを仕掛けたのが蔵元の藤村卓也さんです。

喜久盛酒造さんは明治27年(1894年)創業。藤村卓也さんはその5代目になります。中学校の頃にプロレスにハマり、高校はレスリング部のある高校に進学して、東北大会で準優勝。大学には進学するものの1年で中退し、東京でスクエアエニックスが開校したクリエイター養成学校に入ります。卒業後にはゲーム会社にアルバイトとして入って、のちに正社員になりますが、この頃に格闘技・サンボの道場に通われていたそう。

卓也さんは元々30歳くらいになったら実家に帰って家業を継ごうと思っていたのですが、お父さんが病気になり、予定より少し早く帰ることになります。そこで最後に格闘技の大会に出場することにし、デビュー戦の総合格闘技団体リングスのアマチュア大会で準優勝。2週間後の別の大会では優勝してしまいます。そうして実家に帰ったのが27歳。30歳の時にお父さんが亡くなって社長を継ぎ、個性的なラベルのお酒を造っていくようになりました。

なるほど、「総合格闘技をしていた際」というのは、かなりガチなんですね。このインパクトのあるラベル、目線で隠されていますが、藤村卓也さんに似てるような気がします。ちなみに「ビクトル投げからの膝十字固め」というのは、相手の体を腰に乗せつつ前に倒れこんで、ぐるっと回転しながら足を取ってそのまま固めに入るという技。一朝一夕でできるような技じゃなさそう。「ビクトル投げからの膝十字固め」で動画検索したら解説動画が出てきました。

 

それでは、飲んでいきましょう。

上立ち香、ほんのりやわらか乳酸飲料。それとわずかに不思議なクセ。クセはあるけど爽やかで美味しそうです。

口当たり、ピリシュワ炭酸、スポドリ感。微炭酸とポカリスエットみたいなやわらかい酸味がかわいらしいです。味わいは最初は炭酸に隠れてるけど、だんだんと全体的に広がります。にごりの苦味がちょっと目立つけど、それもラベルの見た目とは違って爽やかです。後味は、酸苦ほんのりクセじわり。

商品名やラベルのいかつい感じとは全然違うやん。爽やかでかわいいお酒でした。ここまでラベルと味わいが乖離してるお酒も珍しいですね。

ジブリで例えると「もののけ姫」のカヤ。エミシの里で暮らすアシタカの元許婚です。かわいいけどそれだけじゃなくて、転んだ仲間をかばってタタリ神に立ち向かうカッコよさも持っています。髪型にちょっとクセがありますね。

好き度:★★★★

喜久盛

喜久盛

【DATA】
蔵元:喜久盛酒造株式会社(岩手県北上市)
造り:純米 にごり酒 原酒
原料米:岩手県産 吟ぎんが
精米歩合:55%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
日本酒度:-6 ・・・ 甘口
酸度:1.8 ・・・ 高い
アミノ酸度:0.9 ・・・ 低い
酵母:協会6号酵母
上槽日 :2025年8月29日
瓶詰年月:2025年9月12日

 

今回、藤村卓也さんの経歴については、東洋経済オンラインの記事を参考にさせていただきました。ありがとうございました。僕が載せた分量の10倍くらいありそうな詳細な記事なので、よろしければそちらもご覧ください。

 

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