こるね酒

日本酒ブログ。原則毎日昼12時更新+α。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

花風> 風になる(猫の恩返し)[ジブリ酒]

交酒(こうしゅ) 花風(はなかぜ)

華やかで 爽やかかわいい 酸苦味

花風

花風
花風
花風
花風

はじめましてのお酒、花風さん。秋田県男鹿市・稲とアガベさんのお酒です。クラフトサケのトップランナーですね。ようやく飲めました。ちなみに交酒とは、稲とアガベの岡住さんが提唱するクラフトサケの新しい呼び方です。

クラフトサケとは、クラフトサケブリュワリー協会の定義によると、「日本酒の製造技術をベースとして、お米を原料としながら従来の日本酒では法的に採用できないプロセスを取り入れた、新しいジャンルのお酒」。つまり、日本酒ではありません。日本酒の製造免許って、既存事業者保護のため、新規発行がほぼされない状況なんです。その是非はここでは一旦置いときますが、その状況でも酒造りを志す醸造家たちが選んだ手段が、日本酒っぽいけど日本酒じゃないお酒を造ること。多くは、日本酒造りの工程で副原料を使って、あえて日本酒を名乗れなくしています。日本酒じゃないなら、比較的取得しやすい「その他の醸造酒」の製造免許で造ることができるんです。僕もこれまで、LIBROMさん翔空さん平六醸造さんWAKAZEさんなんかを飲んできました。

そして稲とアガベを設立した岡住さんは、そのクラフトサケの草分けの一人で、クラフトサケブリュワリー協会の会長も務められています。岡住さんの物語もとても面白いんですが、それを語り出すとそれだけでめちゃくちゃ長大な記事になってしまうので、今回は割愛します。ただ、クラフトサケは今日の日本酒業界にとってとても大きな動きになっているんです。

でもそんなクラフトサケにも、ひとつ大きな弱点があります。それが、価格。クラフトサケの醸造所は小規模なところが多く、スケールメリットを出せないためにどうしても価格が高くなってしまいます。それが僕があまりクラフトサケを飲めてない理由のひとつ。他にも買いたいお酒がたくさんある中で、高価格だとどうしても後回しになるんですよね。また、高いお酒は飲食店では置きにくいので、外飲み中心の僕のような飲み手は出会う機会が少ないです。

その弱点は、もちろん造り手の方々も重々ご存じです。そしてその回答として開発されたのが、この花風。副原料としてホップを使ったお酒です。
岡住さんは、「量産できて価格も低いクラフトサケをリリースすることによってクラフトサケを文化にする」という志を掲げ、2024年2月に花風を発売されました。ちなみにリリース時の価格は、四合瓶(720mL)で税抜2100円。今は少し値上がりして、税抜2200円になっています。安いとまでは言えませんが、今日日これくらいの価格のお酒は普通にありますね。

どのように低価格を実現したか?
稲とアガベさんのWEBメディア「海と」の2024年2月21日付記事によると、通常は30~35日かけてゆっくり発酵を進めていたものを、20日間くらいの発酵期間でも美味しいお酒を造れるように試行錯誤したんだそう。その分、タンク1本あたりの製造量は大きくなり、価格を下げることが可能になります。無理に速く製造すると質が落ちるんじゃないかとの懸念もありますが、「これまでの「稲とホップ」より美味しいものができている自信がある」んだそう。

 

それでは飲んでいきましょう。

色は、わずかに薄くオレンジ色。
香りは爽やかレモンとホップ。かわいらしくて気持ち良い酸苦ふわっと立ってます。

口当たり、くっきりレモンと微炭酸。はっきり主張する酸の後ろから、ピチピチ炭酸弾けます。遅れて苦味もぐぐっとふくらみ、豊かにふわっと抜けていく。甘味旨味は控えめで、グレープフルーツのような華やか酸苦がくっきりと。

苦味がやっぱり特徴的。爽やかホップが活きています。ビールで言うと、日本で一般的なピルスナータイプではなく、エールタイプのフルーツビールのような苦味です。

アテは、今回は閉店間際だったから見送ったけど、ポテサラが絶対合いそう。ここのお店のポテサラはめっちゃかわいいんですよね。前回の分を貼っておきます。

 

ジブリで例えると「猫の恩返し」の主題歌「風になる」。爽やかで軽やかな名曲です。映画本編よりも好きなくらい大好きな曲です。爽やかで、かわいいけれどあんまり甘くない。フレッシュだけどちょっと大人になった感じ。

好き度:★★★★

 

花風

花風

【DATA】
蔵元:稲とアガベ株式会社(秋田県男鹿市)
造り:原酒 にごり酒
原材料:米、米麹、ホップ
原料米:秋田県産米
精米歩合:90%
アルコール度数:14% ・・・ 低め
製造年月:2026年1月

 

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