こるね酒

日本酒ブログ。原則毎日昼12時更新+α。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

九曜正宗 > 空ちゃん(コクリコ坂から)[ジブリ酒]

九曜正宗(くようまさむね) 純米吟醸 春がすみ 無濾過生原酒】

酸甘が くっきりかわいい フルーティー

九曜正宗

九曜正宗
九曜正宗
九曜正宗

はじめましてのお酒、九曜正宗さん。熊本県熊本市・熊本県酒造研究所さんのお酒です。うわっ、めっちゃ久しぶり! 6年前に飲んだ香露のお蔵さんですね。

熊本県酒造研究所さんは、ちょっと特殊なお蔵さん。元々は大正7年(1918年)に、県内酒蔵の出資によって、瑞鷹さんの酒蔵の一画で、熊本県酒造研究所として生まれました。熊本県産酒の酒質向上を目的とした研究の成果は目覚ましく、昭和5年(1930年)の全国新酒鑑評会では、4000点の出品の中で、熊本のお酒が1,2,3,5位を独占します。

そして忘れてはならないのが、熊本酵母。昭和27年(1952年)頃、熊本県酒造研究所さんの蔵付き酵母が分離され、熊本酵母と呼ばれます。熊本酵母はその優秀さから、昭和43年(1968年)、日本醸造協会から協会9号酵母として頒布が開始されました。そして、鑑評会で金賞を受賞するための鉄板酵母として大人気になります。

九曜正宗は、元々は熊本市内のお蔵さんから熊本県酒造研究所が引き継いだブランド。でも、長らく使われていませんでした。それを2023年に新発売。不変の価値を持つ香露に対して、ニーズに合わせ変化するブランドという位置づけです。

九曜というのは、中央に大きな1つの星、その周囲に8つの小さな星を配した文様。古代インドの占星術が出典で、日曜(太陽)、月曜(月)、火曜(火星)、水曜(水星)、木曜(木星)、金曜(金星)、土曜(土星)に、日食・月食に関係する羅睺星(らごせい)と計都星(けいとせい)を加えた9つの星を表します。

そして戦国時代、後に肥後国熊本54万石を治めることになる戦国大名・細川忠興公が織田信長から九曜紋を拝領し、家紋とするようになりました。その縁で、熊本のお酒に九曜紋を使っていたんですね。

ただ、この話には、シャレにならない続きもあります。時は流れて1747年、熊本藩5代藩主の細川宗孝公が、江戸城で旗本に斬りつけられて亡くなってしまいます。しかもそれは、同じく九曜紋を家紋とする別の人物と間違われたことが原因。その後、細川家は、間違われないように九曜紋の外周の8つの星の大きさを小さくして、細川九曜という紋章に変更します。このお酒に付いてるのも細川九曜ですね。

血生臭い話はそれくらいにして、九曜正宗さんを飲んでいきましょう。

色はきれいなうすにごり。
上立ち香、ほんのり爽やか米旨と、桃の甘酸フルーティー。

口当たり、ピリシュワかわいい微炭酸、フルーティーできれいな酸に、甘味もぽんっと加わって、華やか含み香ぽわわんと。

うまっ!!
青リンゴとマスカットと乳酸の、くっきりかわいい酸味を中心に、桃の甘味と米旨と、ミネラルにごりの苦味もじわり。バランス良くて華やかで、少し固めのフレッシュがまたかわいい。
めっちゃ美味しかった!!

ジブリで例えると「コクリコ坂から」の空ちゃん。主人公・海ちゃんの妹です。ちょっと甘えんぼで、とにかくかわいい!

好き度:★★★★☆

九曜正宗

九曜正宗
九曜正宗

【DATA】
蔵元:株式会社 熊本県酒造研究所(熊本県熊本市)
造り:純米吟醸
原料米:山田錦
精米歩合:58%
アルコール度数:16% ・・・ 高め
日本酒度:-2.2 ・・・ ちょい甘
酸度:1.7 ・・・ 高め
製造年月:2026年3月

 

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