こるね酒

日本酒ブログ。原則毎日昼12時更新+α。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

船中八策 > 五ェ門(カリオストロの城)[ジブリ酒]

船中八策(せんちゅうはっさく) 純米 超辛口 零下生酒】

米甘が スパっと切れる 超辛口

船中八策

船中八策
船中八策
船中八策
船中八策

はじめましてのお酒、船中八策さん。高知県高岡郡佐川町・司牡丹酒造さんのお酒です。船中八策ははじめましてですが、メイン銘柄の司牡丹は、2年前に3本飲み比べをしています。

司牡丹酒造さんは慶長8年(1603年)創業。江戸幕府が開かれた年ですね。創業した竹村家は豪商で、その年に土佐に入部した土佐藩筆頭家老の深尾重良さんに従って土佐に入国し、酒造りを始めたそうです。

そんな歴史のあるお蔵さんだけあって、司牡丹酒造さんの公式ページを見ると、歴史上の有名人から現代の有名人までの名前が並んでいます。まず筆頭に出てくるのは坂本龍馬。司牡丹さんの竹村家と坂本家には頻繁に交流があり、姻戚関係もあったそう。
司牡丹という銘柄の命名は、田中光顕伯爵。坂本龍馬と中岡慎太郎が近江屋事件で暗殺された後に陸援隊を引き継ぎ、明治新政府では陸軍少将・元老院議官・初代内閣書記官長・警視総監・宮内大臣などの要職を歴任した偉人です。「牡丹は百花の王、さらに牡丹の中の司たるべし」という意味がこめられているんだとか。
他にも、「ライオン宰相」浜口雄幸首相や、千以上の新種を発見した日本の植物学の父・牧野富太郎博士、戦後の日本を立て直したワンマン宰相・吉田茂首相、作家の宮尾登美子さんや歌手の松任谷由実さんの名前も並んでいて、読みものとしてもとても面白いです。あと、なぜか公式サイトには記述がありませんが、漫画家の黒鉄ヒロシさんの実家が司牡丹酒造さん。現社長のお父さんのいとこにあたるそうです。ペンネームの由来も司牡丹酒造さんの屋号「黒鉄屋」から。

今回のお酒・船中八策の由来は、もちろん坂本龍馬が起草した新国家体制の基本方針「船中八策」。大政奉還や議会開設、条約改正や憲法制定などを含む先進的な内容で、明治天皇の五箇条の御誓文の原型となったとも言われています。最新の研究では明治以降の創作という説も有力になっているようですけどね。
司牡丹酒造さんの船中八策は高知らしい超辛口で、今回の零下生酒は通常版の船中八策の生酒を低温熟成させた夏酒。初鰹に抜群に合うんだとか。

それでは飲んでいきましょう。

上立ち香、ふんわり爽やか米の旨。

口当たり、するっときれいにお米の甘味。旨酸苦味も現れます。甘味はすっと引いていき、旨苦アルがふくらんで、それをスパっと一気に切る。
前半は確かに甘味があったはずなのに、切れ味が鋭いですね。これはまさしく超辛口。
含み香アルつん気持ちよく飛び、後味苦味がじんわり残る。

温度が上がると酸も目立ってきてボリュームが出ますね。それもアリだけど僕は個人的にはキンキン雪冷え(5℃)の方が好き。

当然のように、単体で飲むより食中酒として映えるタイプです。
アテには魚を選びたいです。メニューを見たら鰹のたたきがあったから迷わず注文しました。塩でいただく鰹の旨味が、お酒の米甘をきれいにふわっと豊かにします。そして苦味を残さずスパッ。これは大当たり。鰹もお酒もどちらもより美味しくなりました。

ジブリで例えると「カリオストロの城」の五ェ門。清廉でカッコよくて辛口なクラシックタイプ。劇中では登場シーンもセリフも少ないのに、それを感じさせないほと要所要所で印象に残る活躍をします。

好き度:★★★★

船中八策

船中八策

【DATA】
蔵元:司牡丹酒造株式会社(高知県高岡郡佐川町)
造り:純米 生酒
原料米:岡山県産 アケボノ、高知県産 フクヒカリ、兵庫県産 山田錦
精米歩合:60%
アルコール度数:16~17% ・・・ 高め
日本酒度:+8 ・・・ 辛口
酸度:1.6 ・・・ 高め
アミノ酸度:1.2 ・・・ 低め
酵母:熊本酵母(自社培養)
製造年月:2026年4月

 

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