【能登末廣 純米大吟醸】
やわらかい 甘酸からの 旨ずどん



はじめましてのお酒、能登末廣さん。ぱっと見、会津の末廣さんにも見えますね。こちらは、石川県輪島市・中島酒造店さんのお酒です。
中島酒造店さんは、明治元年(1868年)創業。2度の震災で2度とも酒蔵が倒壊し、現在復活に向けて奮闘している不屈のお蔵さんです。
1度目の震災は、2007年3月25日。現在蔵元杜氏を務める中島遼太郎さんは、当時は高校を卒業したばかりでした。この日、輪島沖を震源とするマグニチュード6.9・震度6強の地震が能登を襲い、酒蔵は倒壊してしまいます。しかし、遼太郎さんの父・浩司さんは諦めず、数千万円の借金を抱えて再建を目指します。その後、遼太郎さんは自社や県外の酒蔵でも修行を重ね、中島酒造店に戻られます。しかしその10か月後、浩司さんが急逝してしまいました。当時の遼太郎さんはまだ26歳。でもそこからなんとか酒造りを続けてこられました。
しかし、そこに2度目の震災が襲います。記憶にも新しい2024年1月1日の能登半島地震です。遼太郎さんと家族は唯一耐震工事をしていた酒蔵に逃げ込んで無事だったのですが、その他の蔵や自宅・店舗はまたしても倒壊してしまいます。
そこに救いの手を差し伸べたのは、石川県小松市で「神泉」を醸す東酒造さん。遼太郎さんは、瓦礫の下から救い出されたお米を東酒造さんに持ち込んで、酒造りを続けることができました。
このあたりの経緯は、テレビ金沢さんが取材され、Yahoo!ニュースにも動画とともに記事が残っています。ぜひご覧ください。
今回のお酒は、2026年3月製造。震災から2年以上が経っていますが、まだ製造場は東酒造さんとなっています。これは中島酒造店さんも東酒造さんも応援したいですね。
それでは、飲んでいきましょう。
香りはほわっと米旨甘と、ほんのり乳酸クラシック。旨さが豊かでやわらかい。
口当たり、まろやか甘酸クラシック。ふわりやさしくやわらかく。からのいきなり旨アルずどん。太くしっかり響きます。
含み香ほんわり米旨で、後味しっかり苦渋味。
能登らしい、とてもしっかりした旨口のお酒でした。これは食中酒。

アテに選んだのは、へしこ。青魚を塩漬けにしてさらに糠漬けにした郷土料理です。少量を口に含むだけで旨味がガツンと強く、そこから塩味がどんどん増えていきます。しょっぱい!! でもめっちゃ美味しい!! そうそう、こういうのがいいんだよ。このお酒にめっちゃ合う!
ジブリで例えると「風の谷のナウシカ」のミト。いかつい顔をした真面目で忠実な城オジです。ミト爺、実は40歳なんですよね。意外に若い。

ちなみに今回の酒器も、石川の伝統工芸品です。加賀市の山中温泉で400年前の安土桃山時代から作られていた山中漆器の器。外側は黒、内側は銀で塗られていてカッコいいです。驚いたのはその薄さ。こんなに薄い木の器は初めてです。そして、薄いのに口の当たりがとてもやわらかいんです。この酒器も、梅田にある北陸アンテナショップ・HOKURIKU+さんで売ってます。
好き度:★★★★
ミト VS テト
— NODAガク/野郎フェス 5月2日 A-04(noda-gaku.bsky.social) (@NODA_GAKU) 2025年5月4日
ひめさまーぁ!!#ヒゲ版深夜の真剣お絵描き60分一本勝負
お題 : 風の谷のナウシカ【ミト】 pic.twitter.com/uk3tQT9gkj


【DATA】
蔵元:合名会社 中島酒造店(石川県輪島市)
製造場:東酒造株式会社(石川県小松市)
造り:純米大吟醸
精米歩合:50%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
製造年月:2026年3月
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