【銀シャリ 特別純米酒 無ろ過生原酒 ササニシキ】
酸味とセメダイン感がバリバリバリ
上立ち香から既にめっちゃセメダイン感。いかにも無濾過生原酒という感じがします。強烈。
日本酒でセメダインというと意外に思われる方もいらっしゃいますが、無濾過生原酒では時々こういう香りのものがあります。その原因は酢酸エチルという物質で、熟れたバナナやメロンにも含まれている成分。もちろんセメダインのにおいもこれです。お米と水だけからこんな香りがするの、ほんと不思議ですよね。
味わいは酸味が中心で、甘味は最初に少しだけ。フレッシュでシャープでドライです。そして含み香にもやっぱりセメダインがバリバリ。
ちなみに、今回は凄い香りが立っていましたが、これは燗でいただいたからというのもあります。お店のお姉さんのセレクト。この味わいのお酒を燗にするセンス! すごい! 面白かったです。
このお酒を醸す白杉酒造さんは、お酒用の酒造好適米を使わず、コシヒカリなどの飯米だけでお酒を造る唯一のお蔵さんなんだそうです。今回の「銀シャリ」のお米はササニシキ。ササニシキってかなりメジャーなお米かと思ってたんですが、そうでもないみたいですね。かつては作付け面積がコシヒカリに次いで2位だったのが、病気や冷害に弱いため敬遠され、今ではランキング圏外(20位より下)になってしまったそうです。お寿司屋さんなんかでは好んで使われているようですけどね。ちなみにトップは1979年からずっとコシヒカリ。
ジブリで例えると「アーヤと魔女」のベラ・ヤーガ。一応悪役なのかな。外見も性格もクセの強い魔女です。
満足度:★★★☆
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