こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

黒田武士 >母里太兵衛(軍師官兵衛)

黒田武士(くろだぶし) 太兵衛】

旨ずどん! 野太く強い ど辛口

黒田武士

黒田武士
黒田武士

お久しぶりの黒田武士さん。福岡県嘉麻(かま)市・大里酒造さんのお酒です。
ん?嘉麻市と言えば、5つ前の寒北斗酒造さんと同じですね。調べてみたら、大里酒造さんは寒北斗酒造さんから直線距離1.6km、車で3分のご近所さんでした。すごい偶然。
前回飲んだのは2年前。同じこちらのお店で、「K NEXT」というお酒をいただきました。

大里酒造さんは、江戸・天保年間(1831~1845年)創業。メイン銘柄はこの黒田武士。黒田武士で太兵衛と言ったら、そりゃもう、母里(もり)太兵衛ですね。軍師・黒田官兵衛孝高とその息子・長政に仕えた猛将です。

そして黒田武士と言えば黒田節。黒田節は福岡の民謡で「〽酒は呑め呑め 呑むならば 日本一(ひのもといち)の この槍を 呑み取るほどに 呑むならば これぞ真の 黒田武士」という歌詞です。
これは、母里太兵衛の逸話に基づく歌。太兵衛が、豊臣家臣きっての武闘派・福島正則からの「大盃になみなみ注がれた酒を飲み干せたら好きな褒美をとらす」という挑戦を受けて本当に飲み干し、天下三名槍のひとつ・日本号を勝ち取ったというエピソードが唄われています。ちなみにその大盃は、3升(5.4リットル)入る本当に大きなものだったそう。持つだけでも大変ですし、そんな量、普通は水だって飲めません。それを太兵衛は飲み干し、おかわりまでしたという話も伝わっています。
ちなみにその槍・日本号は現在は福岡市博物館に所蔵されており、母里太兵衛は現在は「もりりぃ」というゆるキャラになっています。


さてそんな酒豪の名を冠したお酒、どんなお酒なんでしょう?
それでは、いただきます。

香りほの蜜、穀物旨。少し寝かせたクラシック。製造年月は2023年12月とありますが、これは少し熟成かかってますね。

口当たりは、するっと水のよう。でも次の瞬間に、旨味がずどん! その旨味は、後半さらにずずん! 野太く強い、ど辛口。
香りに蜜はあったけど、味には甘味はありません。

含み香くっきりアルコール。後味旨渋じわじわん。
これは、冷酒向けじゃないですね。酒器を手で包んで常温まで温度を上げます。
そしたらこれが大当たり。酒質がやさしくなりました。奥に強さを残しつつ、めっちゃまろやかになってる。燗にしても良さそうですね。


アテは、赤カブ漬け。クラシックど辛口なので、単体で飲むより食中酒推奨です。塩や醤油と合わせたい。

 ジブリじゃないけど例えると、大河ドラマ軍師官兵衛」の母里太兵衛。演じたのは速水もこみちさんです。もこみちさんと言えばオリーブオイル芸人としても有名なイケメンですが、真田丸の時はなかなか豪胆な感じでカッコよかった。

好き度:★★★☆

黒田武士

黒田武士

【DATA】
蔵元:大里酒造株式会社(福岡県嘉麻市)
造り:普通酒
アルコール度数:15% ・・・ 普通
日本酒度:+8 ・・・ 辛口
酸度:1.5 ・・・ 普通
製造年月:2023年12月

 

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