こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

[ジブリ酒]屋守 > タタラ場の女衆(もののけ姫)

屋守おくのかみ 純米直汲み無調整生】

爽やかで 力強くて 楽しくて

屋守

屋守

東京都東村山市・豊島屋酒造の屋守さんです。知らなきゃ絶対読めない銘柄ランキング上位で、見つけたらやっぱり飲みたくなるお酒。4ヵ月ぶりくらいですね。今回はどんなかな?

香りはお米の旨さがほわん。お、しっかりしていますね。
口当たりは微ピリ炭酸感と爽やか酸旨甘。ここから甘旨じゅわん! さらに旨苦ぼわん! そして旨苦たっぷりな含み香もほわわわん。後味には旨甘苦味がじわん。いつもにも増して擬音ばっかりですね。そんな感じのくっきり楽しいお酒です。

これの前に飲んだイルミナさんは、塩じゃなくて醤油が合うお酒でした。でもこの屋守さんは醤油より塩。面白いなあ。ちょうどトウモロコシの天ぷらについてた塩が余ってたから、塩をなめなめお酒をちびちび幸せほわほわ。

スペックは、
造り:純米 直汲み 生 ・・・無調整が何のことかはよくわかりませんでした。無濾過原酒のことかな?
原料米:広島県産 八反錦
精米歩合:55% ・・・ 純米グレードですが、しっかり磨いてますね
アルコール度数:16% ・・・ 高め

ジブリで例えると「もののけ姫」の、タタラ場の女衆。かわいくて力強くて爽やかで魅力的。大変な仕事なのに楽しそうに働いています。

満足度:★★★★

屋守

屋守
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[ジブリ酒]ILLUMINA > 航洋丸の船員さん(コクリコ坂から)

ILLUMINAイルミナ REDレッド LIGHTライト

純辛酒 唯一無二の LED

ILLUMINA

前に「門外不出」を飲んだことのある、栃木・西堀酒造さんのイルミナです。西堀酒造さんと言えば、唯一無二の特徴なのが透明タンク。なんと、発酵タンクがアクリル製で透明なんです。透明にすることで、上面だけでなく側面から醪(もろみ)の様子を観察しながら、温度を調節。繊細で優しく優雅な酒質を実現できるんだそう。

今回のイルミナさんは、その透明タンクの特性を十二分に生かしたお酒。その名前の通り、もろみをilluminate・照らしながら発酵させたそうです。波長の長い赤色LEDで照らすと、酵母が活発に動くようになり、糖分をしっかりアルコールに変えて辛口になるとのこと。そりゃそんな造り方、透明タンクじゃないとできませんよね。公式サイトにはタンクの写真も載っています。
どんなお酒になっているのか、楽しみです。

香りはかすかに透明感のある旨さ。甘さはなさそうですね。

口当たりは水のようにするりで、かすかな旨味。それが、口の中で空気に触れると、複雑な旨味がふわっ。いろんな旨味が混ざりあって楽しいです。やっぱり甘味はほぼありません。なんとなく米焼酎に近いものを感じますね。

アテには塩系よりも醤油系が合いますね。ハマチ刺しウマーー。

スペックは、
造り:純米吟醸
原料米:栃木県産米
精米歩合:55%
アルコール度数:16% ・・・ 高め
日本酒度:+4 ・・・ 辛口

糖分が全部アルコールになったのかと思ったんですが、予想ほどはアルコール度数も日本酒度も高くないですね。

ジブリで例えると「コクリコ坂から」の、ラスト近くで一瞬出てきた、小野寺さんの部下の船員さん。醤油顔のイケメンです。映画の中ではキリっとしていて甘くない。制服の肩章をよく見ると、線が3本入ってるから一等航海士。若いのにめっちゃ優秀です。

満足度:★★★☆
辛口ってそんなに好みではないんですが、その中では美味しかったです。辛口好きな人はぜひ飲んでみてください。

コクリコ坂から
©スタジオジブリ

ILLUMINA

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[ジブリ酒]大嶺 > フィオ(紅の豚)

大嶺おおみね 3粒 夏純かすみ生酒 山田錦

バランス派 軽快爽やか うすにごり

大嶺

いつ飲んでも美味しい、大好きな大嶺さん。今回は夏のうすにごりです。こんなの、見た瞬間に注文ですよ! このボトルデザインも、相変わらずかっこいいなあ。

香りは、旨甘アルコールぽわぽわ。美味しそうなにごりっぽさと、爽やかラムネ感。

これ、口当たりから、全ての味のバランスが良いんです。優しいお米の甘味と旨味、フルーティーな爽やか酸味、適度なにごりらしい苦味とアルコール感。そしてそのバランスを保ったままぽわんとふくらんで、豊かな後味を残します。ひとつひとつの味わいが突出して強いんじゃなくて、いろんな強みで攻めてくる感じ。軽快爽やかうすにごりですね。


アテは、おまかせで作ってもらったトウモロコシの天ぷら。この天ぷらがとても豊かな甘味なんです。その甘味が塩でさらにブーストじゅわん。
こんな甘くてお酒に合うかな?と思ったけど、トウモロコシの甘味がお酒の旨味苦味の良い部分をさらに引き出してくれました。これは結婚(マリアージュ)!!

スペックは、
造り:純米 生酒
原料米:山田錦
精米歩合:50%
アルコール度数:14.5% ・・・ 低め

ジブリで例えると「紅の豚」のフィオ。いろんな強みを持ってます。設計技師としてのウデ、若い発想力、空賊も惚れさせる度胸、なによりかわいさ。そんなの、好きにならずにいられない!

満足度:★★★★☆

大嶺

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[特集]W(ダブリュー)

酒蔵さんまとめ企画、月桂冠・菊正宗に続く第3弾は大好きな「W(ダブリュー)」さんです。

W

正直、第1弾と第2弾は、手に入りやすいから紹介したという面もあります。ちゃんと美味しいですけどね。でも今回は本気で大好きな銘柄。飲んだのが10種類になった記念にまとめます。

Wは、岐阜県飛騨市古川町にある渡辺酒造店が醸すお酒。こちら、世界酒蔵ランキング2020で1位になった凄い酒蔵さんです。
渡辺酒造店さんのメイン銘柄は「蓬莱」。蓬莱は昔からある銘柄ですし、場所によってはスーパーでも売ってます。蓬莱も美味しい。ところが、渡辺酒造店さんが地酒専門店に営業に行ったところ、「スーパーで売ってるようなお酒はうちではいらない」と言われたそう。そこで開発したのが、販路を限定した上位ブランドのWなんです。

Wの由来は、渡辺酒造店(Watanabe)、世界(World)、そして笑い(Warai)。日本で一番笑顔あふれる蔵を目指している渡辺酒造店らしいネーミングです。

ちなみに蓬莱の方のネーミングは、めちゃくちゃあざといものが多いです。「蔵元の隠し酒」とか「家宝伝承酒」とか「最高級極秘酒」とか「裏事情」とか「家伝手造り」とか「出品酒 ノーラベル」とか。でも前提として大事なのが、そもそものお酒が美味しいことなんですよね。ラベルで煽って中身が大したことなかったら、もうそこのお酒は飲む気がしなくなります。でも、蓬莱は美味しいという信頼があるから、喜んで煽りに乗っちゃう。Wも同じように、どれを飲んでも美味しいから、見たことない色を見つけたら、真っ先に飲んじゃいます。

ちなみにこのあたりの考え方は、渡辺酒造店の渡辺久憲社長が書かれた本「日本酒がワインを超える日」でも詳しく書かれています。一番下に、本の販売リンクも貼っておきますね。

で、肝心の味わいです。
Wは、トップ画像でもあるようにいろんな種類があります。全て原料米が違いますが、共通しているのは、全部が純米大吟醸ということ。そして基本的にはどれも甘旨フルーティーです。豊かな甘味がじゅわっと広がるイメージがありますね。

でも、たくさんあると選べませんよね。どれを選べばよいかと聞かれたら、僕なら「まずは目についたもの」と答えます。どれを飲んでも美味しいです。しかも数量限定だから、会えるのは今だけかもしれません。

ただ、その中でも僕が特に美味しかったのを挙げるなら、定番の「山田錦」と、珍しいお米「穀良都」ですね。このふたつは本当に感動的でした。
とは言えこのふたつに限らず、どれも美味しいです。見かけたらぜひ飲んでみてください。

ここから下は、過去の記事のリンクです。
山田錦と穀良都だけさいしょに置いておいて、あとは最近飲んだもの順です。今後も新しいものを飲んだら、こちらにどんどん追加していきますね。

 

 

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[ジブリ酒]鹿鳴 > ミト(風の谷のナウシカ)

鹿鳴ろくめい 純米吟醸 生原酒 雄町】

ほの甘な じわじわ旨苦 クラシック

鹿鳴

今回のお酒は、「春鹿」の今西清兵衛商店さんの、特約店限定流通ブランド・鹿鳴さんです。
春鹿さんは、去年飲んだ夏酒「夏しか」が美味しかったですね。そのときは、春鹿夏しか秋鹿白鹿北鹿の飲み比べをしたのも楽しかった。

ちなみに「鹿鳴」というのは、中国最古の詩篇詩経」の中の「鹿鳴の詩」に由来し、来客をもてなすことを表す言葉なんだそうです。ああ、だから鹿鳴館

さて、では飲んでいきましょう。

香りはとてもおだやかに、かすか旨アル。
口に含むと、ふんわりやさしく甘苦旨酸。そこから、旨味と苦味がじわじわり。雄町らしい旨苦のふくらみですね。
ん? 熟成?
と思わせるような、ちょっとビリビリ痺れるような旨苦後味がたっぷり。製造年月は2021年11月だし、熟成とまではいかなくても、半年の間に味が乗ってるのかな?

スペックは、
造り:純米吟醸 生原酒
原料米:岡山県産 雄町
精米歩合:55%
アルコール度数:17% ・・・ 強い
日本酒度:+1・・・ 普通
酵母:協会1401号&1801号

えっ? これ1401と1801なんですか? 両方とも吟醸香の高い、フルーティーなイメージがあります。でもこの鹿鳴さんは、香りもそれほどじゃなく、どちらかと言うとクラシックな感じでした。これは、新酒の状態でも飲んでみたいですね。

ジブリで例えると「風の谷のナウシカ」のミト爺。ナウシカの一番の側近みたいな感じの城オジです。いつも苦そうな顔してる。でもこの人、まだ40歳なんですよね。熟成感の割には若い!

満足度:★★★☆

鹿鳴

鹿鳴
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[ジブリ酒]近大酒 > テルー(ゲド戦記)

近大酒きんだいさけ 純米】

ほの熟感 旨アルどわん 純米酒

近大酒

アテにたのんだ奈良漬マスカルポーネに合わせて選んでもらったお酒。またまた変なお酒に巡り合いました。

こちらは、和歌山県有田ありだ郡にある近畿大学湯浅農場で学生が栽培した山田錦を60%まで精米し、和歌山県ゆかりの「和歌山酵母」で仕込んだ純米酒

と、ここまでなら正直あんまり魅かれなかったかもしれません。でも、このお酒を造っているのは、同じ有田郡にあり、幻の酒と名高い「龍神丸」を醸す高垣酒造さん。こないだ飲んだ袋吊り純米吟醸はめちゃくちゃ美味しかったなあ。1年経ってないのになぜか意味不明の熟成感があるというアル添吟醸大吟醸も面白かったし、紀勢鶴の10年古酒も抜群に美味しかった! そりゃ気になりますって。どんなかな?

の前に、有田って”ありだ”なんですね。有田みかんが有名な有田市は有田郡のおとなりですが、こちらも”ありだし”の”ありだみかん”。ずっと、ありたみかんだと思ってました! ニホンゴムズカシイ。

まあ、余談はおいといて、お酒を飲んでいきましょう。

香りはかすかに熟成感。新酒なのに!
口当たりは、バランスよく甘旨酸。お米の甘旨と乳酸がふわん。そこから、旨アルがどわんっと広がります。おおお、やっぱり龍神丸につながる熟成感。でも、龍神丸よりはちょっとおとなしい感じがします。学生が作ったお米だけに若くて引っ込み思案なのかな? でも内に秘めた旨味は隠しきれません。

このお酒の謎の熟成感が、奈良漬の熟成感にばっちり! マスカルポーネのほわわん風味にもよく合います。

今西本店
実はこの奈良漬も特別。全国観光土産品公正取引協議会より日本で唯一「純正」の呼称が許された、今西本店の奈良漬です。そもそも色が普通の奈良漬と全然違う。最低でも3年。長ければ19年も熟成された奈良漬で、黒地のお皿に盛ると写真でよくわからなくなるくらいまっ黒です。うんまっ!

ん? 奈良で今西?
奈良漬は酒粕に漬けるんですが、春鹿の今西清兵衛商店さんか、みむろ杉の今西酒造さんと関係あるのかな?気になります。
なので、公式サイトから問い合わせをしてみました。
奈良漬の今西本家さんと春鹿の今西清兵衛商店さんは、親戚関係なんだそうです。でも、みむろ杉の今西酒造さんとは、昔はわからないけど現在は親戚関係ではないとのこと。
調べてみたら、今西さんという姓の人は、市町村単位では全国で奈良市がいちばん多いみたいです。

スペックは、
造り:純米酒
原料米:山田錦
精米歩合:60%
アルコール度数:16% ・・・ 高め
酵母:和歌山酵母

ジブリで例えると「ゲド戦記」のテルー。ヒロインです。若いように見えるけど、実年齢は不詳。原作では6~7才らしいから、映画の中の年齢はますます謎ですね。妙な成熟感と若い荒々しさもありますし。

満足度:★★★★

近大酒

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[ジブリ酒]喜代娘 > 松崎花さん(コクリコ坂から)

喜代娘きよむすめ 大吟醸 奏】

20年! 旨アルぶわわな クラシック

喜代娘

これはまた、激レア酒! 喜代娘という銘柄、ご存知の方はいらっしゃいますでしょうか? 僕は全く知りませんでした。
こちらは、ついこないだ飲んだ「」で有名な三重県鈴鹿市清水清三郎商店さんが今の名前に変わる前、清水醸造(株)だった時のお酒。製造年月は2002年9月なので、20年物ですね。酒屋さんで20年も氷温熟成されていたものだそうです。なんでそんなものが出てくるのか!凄い!

ちなみに、裏ラベルに書いてある杜氏さんは、内山智広さん。今も現役で清水清三郎商店の杜氏をされています。内山さんは現在、49歳か50歳で、杜氏になられたのは25歳の時だそうです。若っ!

ちなみに、「作」ブランドの誕生は杜氏に就任してすぐの1999年。このお酒の造られた頃には既に発売していたんですね。そこから「作」を今のような超人気銘柄に育て上げたんだから凄いですね。
さらにちなみに、「作」のレギュラー商品にはこないだ飲んだ「恵の」や「玄の」などがありますが、この「智」は内山広さんの「智」なんだそうです。知らなかった。

と、また前置きが長くなってしまいましたが、飲んでいきましょう。

香りは、強くはないけどくっきりアルコール感と、ほんのり甘酸熟成感。
口当たりは、とろり旨甘酸。「作」のようなフルーティーさはかけらもない、クラシックな味わいです。後半は旨アルぶわわで、後味ピリピリふわあ。20年も経ってるのに熟成感はバリバリではなくそこそこ。充分に年齢を重ねてはいますが、きれいです。

ジブリで例えると「コクリコ坂から」の松崎花さん。主人公・海ちゃんの、背筋がまっすぐ伸びたお婆さまです。娘が駆け落ちしてしまうくらい厳しかった昔に比べたらだいぶ丸くなってるんだろうけど、まだその片鱗はうかがえます。

満足度:★★★★

喜代娘

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