【白鴻 辛口純米酒 黒ラベル】
力強い 旨苦ガツン ど辛口
はじめましてのお酒、白鴻さん。広島県呉市・盛川酒造さんのお酒です。
広島は軟水が多いそうなんですが、盛川酒造さんの仕込み水は、広島でも一二を争うほどの超軟水。軟水には旨味を引き出す効果があるんだとか。
銘柄名の「鴻」というのは、大形の水鳥のこと。オオハクチョウとかヒシクイとか。単一の種の名前じゃないんですね。前に飲んだ
公式サイトによると、白鴻という銘柄名は、『純白清楚な”おおとり”が鴻図(こうと:大望の意)を抱いて大空に舞い上がっていく気概を表しています。』だそうです。カッコいい。
それでは、飲んでいきましょう。
香りは、甘さの全くない、大地を感じるしっかり旨さ。あ、これはど辛口。
口に含むと最初から、強い旨味と苦味がガツン。酸味もバシッと力強い。旨苦は穀物系の荒々しさ。酸はしっかりクラシック。後味も旨苦が強くて、含み香酸アルぽわんと広がる。
これはパワフルど辛口。単体で飲むには強すぎますね。食中酒向き。
アテは、イカのカルパッチョ。ボイルしたイカをしっかり噛んで噛んで、イカの旨味が口の中に行き渡ったところにお酒を入れると、お米の旨味が豊かにほわあああ。良いですねえ。
筍の炊いたんや練り物にも合いました。でもどれも、お酒の後半の強い苦味にちょっと負けてる感じ。この子の力を全部引き出すには、もう少し濃くて脂のある煮物なんかが良さそうです。塩を強めに効かせた山菜の天ぷらなんかも良さげ。
ジブリで例えると「天空の城ラピュタ」のハラ・モトロ。タイガーモス号の機関士のじっちゃん。職人気質で、「怒らせるとママより怖い」と海賊の中でも怖がられています。でもラストシーンで、パズーとシータが乗った凧がドーラ一味と再会するとき、ほかのみんなが「シータだ!」って言ってる中、このじっちゃんだけが「小僧だ!」って叫んでるの好き。
好き度:★★★☆
自分「ラピュタのさ、ドーラ一家の飛行船の整備士っていたじゃん?」
— バンブー (@Hiro_bambooo) 2023年2月6日
友達「あーハラモトロね、」
ハラモトロを瞬時に言えてしまう友達がカッコよく見えた瞬間。 pic.twitter.com/TKbfhU1v5X
【DATA】
蔵元:盛川酒造株式会社(広島県呉市)
造り:純米 生原酒
原料米:広島県産 八反錦
精米歩合:65%
アルコール度数:17% ・・・ 高い
日本酒度:+14 ・・・ 大辛口
酸度:1.9 ・・・ 高い
製造年月:2024年2月
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