こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

白鴻 > ハラ・モトロ(天空の城ラピュタ)[ジブリ酒]

白鴻(はくこう) 辛口純米酒 黒ラベル

力強い 旨苦ガツン ど辛口

白鴻

白鴻
白鴻
白鴻

はじめましてのお酒、白鴻さん。広島県呉市・盛川酒造さんのお酒です。
広島は軟水が多いそうなんですが、盛川酒造さんの仕込み水は、広島でも一二を争うほどの超軟水。軟水には旨味を引き出す効果があるんだとか。

銘柄名の「鴻」というのは、大形の水鳥のこと。オオハクチョウとかヒシクイとか。単一の種の名前じゃないんですね。前に飲んだ飛囀(ひてん) (はくちょう)の「鵠」もハクチョウと読んで、大型の水鳥のことでした。高校の古文か漢文の時間に習った「燕雀(えんじゃく)(いずく)んぞ鴻鵠(こうこく)の志を知らんや」の鴻鵠がこれですね。こんな言葉、久しぶりに見たわ。

公式サイトによると、白鴻という銘柄名は、『純白清楚な”おおとり”が鴻図(こうと:大望の意)を抱いて大空に舞い上がっていく気概を表しています。』だそうです。カッコいい。
それでは、飲んでいきましょう。

香りは、甘さの全くない、大地を感じるしっかり旨さ。あ、これはど辛口。

口に含むと最初から、強い旨味と苦味がガツン。酸味もバシッと力強い。旨苦は穀物系の荒々しさ。酸はしっかりクラシック。後味も旨苦が強くて、含み香酸アルぽわんと広がる。
これはパワフルど辛口。単体で飲むには強すぎますね。食中酒向き。


アテは、イカカルパッチョ。ボイルしたイカをしっかり噛んで噛んで、イカの旨味が口の中に行き渡ったところにお酒を入れると、お米の旨味が豊かにほわあああ。良いですねえ。
筍の炊いたんや練り物にも合いました。でもどれも、お酒の後半の強い苦味にちょっと負けてる感じ。この子の力を全部引き出すには、もう少し濃くて脂のある煮物なんかが良さそうです。塩を強めに効かせた山菜の天ぷらなんかも良さげ。

ジブリで例えると「天空の城ラピュタ」のハラ・モトロ。タイガーモス号の機関士のじっちゃん。職人気質で、「怒らせるとママより怖い」と海賊の中でも怖がられています。でもラストシーンで、パズーとシータが乗った凧がドーラ一味と再会するとき、ほかのみんなが「シータだ!」って言ってる中、このじっちゃんだけが「小僧だ!」って叫んでるの好き。

好き度:★★★☆

白鴻

白鴻

【DATA】
蔵元:盛川酒造株式会社(広島県呉市)
造り:純米 生原酒
原料米:広島県産 八反錦
精米歩合:65%
アルコール度数:17% ・・・ 高い
日本酒度:+14 ・・・ 大辛口
酸度:1.9 ・・・ 高い
製造年月:2024年2月

 

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