【作 FLINT 純米吟醸】(ざく フリント)
とろガツン! からふわっと優しく着地
大人気銘柄・作(ざく)のちょっと珍しいやつ。伊勢神宮にも店舗がある酒屋さん・酒乃店もりしたさんで先行発売された商品です。FLINTとは火打石のことで、ヤマトタケルの伝説に基づくネーミングなんだとか。このあたりは長くなるので後回し。まずは飲んでいきましょう。
香りは、ほんのりお米の甘さと乳酸の酸っぱさ。
口当たりは、とろっと酸甘、旨味もガツン。そこから、ふくよかで優しい味わいに変化します。ほんのり熟成っぽさもあるかな。
お店のお姉さんはロックも美味しいと言ってました。確かに良さそう。でも僕は常温がふっくらしてて良い感じ。さらに、人肌燗にしてもらったら、甘味も旨味も開いてうひゃー。懐が深いです。
さて、このお酒の由来に戻ります。
ヤマトタケルは、東征の途中で伊勢神宮に寄ります。そこで授けられたのが、草薙の剣と火打石。このふたつによって、彼は相模での危機を脱します。
その後もいろいろあって、大和に帰る途中で亡くなってしまう。その地だと言われていたのが、作を醸す清水清三郎商店さんのある鈴鹿。これでやっと伊勢神宮と火打石と作が繋がりました。
ちなみにヤマトタケル終焉の地は、現在は鈴鹿の隣の亀山だとされているみたいですけどね。
ジブリじゃないけど例えると、ゆうきまさみ先生の「ヤマトタケルの冒険」のヲウス(ヤマトタケル)。はい、由来に引っ張られてます。
ゆうきまさみ先生というと、「パトレイバー」がたぶん一番有名ですね。個人的にすごく好きなのは「究極超人あ~る」。最近では「白暮のクロニクル」の最終話がほんと素晴らしかったし、連載中の「新九郎奔る」もめっちゃ面白いです。でも「ヤマトタケルの冒険」は、かなりマイナーじゃないかな。最初期の、単行本1冊だけの短編です。でもこの頃からゆうきまさみ先生らしさが既に完成されてる。飄々としてて、面白さがたっぷり。ちなみにこの作品、ゆうきまさみ先生の作品には珍しく、えっちいシーンがあります。
満足度:★★★★☆
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