こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

[ジブリ酒]会津男山 > 先輩魔女さん(魔女の宅急便)

会津男山 純米大吟醸 わ】(あいづおとこやま)

20年ぶりの復活! 酸苦フルーティー大吟醸

会津男山

こちらのお酒を醸す男山酒造店さん、今期が20年以上ぶりの酒造りになる復活蔵です。
元は1865年創業の老舗蔵。でも、1998年に杜氏の体調不良により製造を休止してしまいました。
そこから月日が流れ、いよいよ建物の取り壊しを検討することになった時、先代の甥・小林靖さんが一念発起します。幼い頃、家族で訪れた蔵と先代の思い出が忘れられなかったのだそう。20年以上務めた都内のIT企業を辞め、蔵を継承することを決心。小林さんは妻と幼い息子を東京に残して会津に移住、会津若松市内の別の酒蔵でいちから酒造りを学びます。
その後、妻子を会津に呼び寄せ、本格始動。杜氏には「飛露喜」の廣木酒造での造りもしていた大ベテラン・猪俣一徳氏を招聘します。それからも押し寄せる数々のトラブルを乗り越え、今年ようやくの復活。はじめての搾ったお酒を飲んだ小林さんは、蔵人の前で号泣されたそうです。

そんな復活初年度のお酒。心していただきます。
って、この復活ストーリーを調べたのは飲んだ後なんですけどね。

色はうすにごりなんですが、結構黄色い。熟成以外でこんなに黄色いの、ちょっと珍しいです。
香りは乳酸系のフルーティーが美味しそう。
口に含むと、柔らかな酸味と苦味がじゅわり。ほんのり甘味もあります。熟れきっていない桃のようなフルーティーさ。後半はきれいに切れて爽やかです。

甘味が強くなくて酸が効いてるから、食事にも合わせやすそうです。特に洋食が向いてるかな。
美味しかった。これは今後も期待です。

ジブリで例えると「魔女の宅急便」の先輩魔女さん。ちょっとツンとした酸味と、歓楽街で働くことで覗き見た人生の苦みがあります。実はつらいこともたくさんあったんでしょう。でも、今日旅立ったばかりの後輩の前ではちょっと良いとこ見せたくなっちゃう。頑張ってほしいです。応援したい。
ひとつ申し訳ないのは、男山なんていかつい名前のお酒に例えちゃったことですね。ちなみに、男山と名の付くお酒は、全国に20種類以上あるそうです。

満足度:★★★★

会津男山

会津男山

 

ちなみに岡田斗司夫さんの先輩魔女さん考察。何度も貼ったけど、めちゃくちゃ面白いからまた貼っちゃう。観てない方はぜひ! 目から鱗です。

 

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