【翔空 たかね錦 どぶろく】
超濃厚 どぼどぼどぶろく 爽やかに
ひとつ前のリブロムさんに続いて、この日はクラフトサケ2連発でした。
こちらの翔空さんは、新潟の
繰り返しになりますが、クラフトサケというのは、日本酒の製造技術をベースにしながら、副原料を入れたり搾る工程を省いたりして、酒税法上の「清酒」の定義から外したお酒です。なぜこんなことをするのかというと、現在、一部の例外を除いて、日本酒の製造免許は新規発行がされないから。新しく酒蔵を作りたいと思ったら、既存の酒蔵の免許を買い取るか、清酒じゃないものを造るしか手が無いんですね。
リブロムさんは、副原料を入れることで規制から逃れました。一方、ラグーンブリュワリーさんは別の方法を採ります。それが、上で書いた「一部の例外」・海外輸出用の日本酒を造るという道。
2021年春、条件付きではありますが、ついに日本酒の製造免許が新規取得できる規制緩和があったんです。その条件が「海外への輸出用の日本酒に限る」というもの。ラグーンブリュワリーさんは、海外向けのお酒を造るお蔵さんとして誕生しました。
もちろん国内では日本酒は売れません。でも、製造方法はほとんど日本酒と同じで、最後の搾る工程を省いたお酒、つまり「どぶろく」なら、取得可能な免許で国内販売も可能。今回いただいたのは、そういう背景がある「どぶろく」です。
実は、ラグーンブリュワリー社長・田中洋介さんの経歴も、めちゃくちゃ面白いんです。広告業界出身で、シンガポールでプロサッカーチームの運営もやって、老舗酒蔵の社長をやって、その蔵を引退してラグーンブリュワリーを起業。調べれば調べるほど面白いんですが、それを書くとどう考えてもすっごく長くなります。しかたないからここでは省略します。下の方に詳しい記事のリンクを載せておきますので、ぜひ読んでみてください。
そんなわけで、翔空さんを飲んでいきましょう。
このお酒、注ぐときからヤバいです。明らかに普通の液体じゃない。どぼどぼどぼっとグラスに落ちていきます。注がれたグラスを見たら、お酒の表面がデコボコしてる。米粒たっぷり。
香りはツン酸。ヨーグルトのような乳酸系の酸味がツンとしてるんですが、全然イヤな感じはなくて、かわいいっ!
口当たりは当然、米粒たっぷりどろんどろん。これは飲むというより、食べると言った方が正確ですね。なのにピリピリ炭酸感。未体験ゾーンすぎて頭が混乱します。なにこのどろどろ炭酸!?
味わいは、ヨーグルトの酸味とほの甘味。そこから、甘味がほわっ。穏やかな旨味苦味アルコール感もついてきます。うっま!! どろどろなのにかわいくて爽やかです。
含み香は、酸アルほの苦ふわり。後味も爽やかすっきりです。
これは洋食のデザートに飲みたい! いや、食べたい!
スペックは、
蔵元:LAGOON BREWERY合同会社(新潟県新潟市)
造り:どぶろく(その他の醸造酒)
原料米:新潟県産 たかね錦
精米歩合:65%
アルコール度数:15.8% ・・・ 普通
日本酒度:-22 ・・・ 大甘口
酸度:1.8 ・・・ 高い
製造年月:2022年6月
蔵出年月:2022年11月
製造数:808本
ジブリで例えると「となりのトトロ」の小トトロ。本名・ミンで、実は109歳。白くてかわいくて、ちょっとツンとしてて、不思議な爽やかさも感じます。
満足度:★★★★☆
小トトロの本名は「ミン」
— ウサチョビ@アイマスとウマ娘とVに捧ぐ人生 (@usamin_0017) 2018年8月17日
つまり白くて小さなトトロは実質菜々さんだった?🤔🤔🤔🤔🤔 pic.twitter.com/tEDkRERsEn
田中社長の経歴については、こちらの記事をどうぞ↓ めちゃくちゃ面白いです!
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