【LIBROM 栗とバニラ】
甘酸じゅわっ 奥にほんのり 栗もいる?
お久しぶりのリブロムさん。福岡の小さな小さなバー兼醸造所で造られているクラフトサケです。
クラフトサケというのは、日本酒の製造技術をベースにしながら、副原料を入れたり搾る工程を省いたりして、酒税法上の「清酒」の定義から外したお酒です。なぜこんなことをするのかというと、現在、一部の例外を除いて、日本酒の製造免許は新規発行がされないから。新しく酒蔵を作りたいと思ったら、既存の酒蔵の免許を買い取るか、清酒じゃないものを造るしか手が無いんですね。
そして、リブロムさんが選んだのが、副原料を入れるという道。副原料を入れて造る方法と言っても、何をどれくらい入れたら良いのかなんてノウハウはどこにもないはず。でもリブロムさんは毎月2種類のペースで製品を出して、それがすぐに完売するくらい大人気になっています。
そんなお酒を造っているのは、中学校のサッカー部で一緒だったという二人の若者です。夢はイタリアで酒造りをすることなんだとか。代表の柳生さんは「わかむすめ」の新谷酒造や酒造りの神様・農口尚彦研究所の農口さんの元で、蔵人の穴見さんは「あべ」の阿部酒造で修行された後、2020年に福岡でリブロムを創業。2021年から酒造りをされます。そして今年からそこに、元祖日本酒ユーチューバーのまちゃるさんも合流。注目のお蔵さんです。
今回のお酒の副原料は、栗とバニラ。栗は、自分たちで栗拾いをし、4人x4時間がかりで皮をむいたんだそう。大変! どんな味になってるのかも想像ができません。だからこそ楽しみ。それでは飲んでいきましょう。
色は均一なうすにごり。
香りはおだやか乳酸。ほんのりと栗がいる気がするようなしないような。
口に含むと、いきなり甘酸じゅわっ! それがふくらむとともに、旨苦アルコールも出てきて、さらにぼわんっ。 甘苦アルの含み香もすてきです。バニラはあんまり感じませんが、栗は奥の方になんとなくいる気がします。
味自体が濃厚というわけじゃないけど、存在感が濃いです。でも、すっと切れて後味はきれい。前回飲んだSalivaは14.5度の低アルでしたが、今回はアルコール感もしっかりありますね。
スペックは、
蔵元:LIBROM Craft Sake Brewery(福岡県福岡市)
造り:その他の醸造酒
原材料:米(福岡県産 ヒノヒカリ)、米麹、栗、バニラビーンズ
精米歩合:麹米68%、掛米92%
アルコール度数:16% ・・・ 高め
製造年月:2022年11月
ジブリで例えると「千と千尋の神隠し」のオオトリ様。ひよこみたいな神様です。みんなですし詰め状態でお風呂に入ってるのがかわいい。でもおっきくて存在感が濃い!
前回のリブロムさんは、「君たちはどう生きるか」(小説)の主人公・コペル君に例えました。そして先日、ついにジブリの「君たちはどう生きるか」が2023年7月14日に公開されることが発表されましたね。案の定、内容は小説とは関係なさそうです。10年ぶりの長編宮崎作品、楽しみに待ちたいと思います。
満足度:★★★★
千と千尋の神隠し良かった〜
— サク1424 (@saku_1424) 2022年1月7日
やっぱり何回目も面白い(*´ω`*)
あとオオトリ様かわいい(*´ч`*) pic.twitter.com/3nN4ILQHal
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