【十九 純米吟醸 生】
酸味ぽん 甘味がふわり 旨じわり
おひさしぶり! かわいいデザインに定評のある十九さんです。でも今回はカッコいい漢字十九さん。ちなみに漢字の九の背景にあるのは、
算木というのは、紀元前から使われていた、棒を使った計算用具。中国では13世紀になってそろばんの発明とともに使われなくなったんですが、日本では独自の発展を遂げて、江戸時代になっても使われていたんだとか。江戸時代の算学者にして日本数学史上最大の英雄・関孝和は、算木を使って代数方程式の解法を発明しました。
関孝和の業績はほんと凄いし、小惑星の名前にもなってたりいろいろ面白いんですが、さすがに脱線すぎるのでお酒に戻りましょう。
十九というのは、まだ発展途上で一人前(二十歳)に一歩足りないという自戒を込めたネーミングなんだそうです。
19歳でお酒?とかツッコミどころはあるんですが、ひとまず飲んでいきましょう。
香りはマスカットと酸アルハーブがぽわん。
口に含むと、ほのピリ酸ぽん 甘味ふわ。そこから甘酸ふくらんで、一歩遅れて旨苦じわり。
含み香は、ふわり酸味とアルコール。そして後味、苦じわん。
雰囲気はモダンなんだけど、芯にクラシックが少しだけ隠れてる感じですね。
ジブリで例えると「天空の城ラピュタ」のパズー。まっすぐで素直で、芯がしっかりしています。
好き度:★★★☆
アニメーションでは主人公を象徴する持ち物が重要なため、初期の案ではパズーはずっとトランペットを持って行動しているキャラクターを考えていたそうです。
— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) 2023年3月23日
しかし、トランペットは描くのが大変という理由から、冒頭の演奏シーンだけで終りました。 pic.twitter.com/1CwZ4FnJHp
【DATA】
蔵元:株式会社 尾澤酒造場(長野県長野市)
造り:純米吟醸 生酒
原料米:長野県産 美山錦
精米歩合:55%
アルコール度数:16% ・・・ 高め
日本酒度:+3.3 ・・・ ちょい辛
酸度:1.7 ・・・ 高め
酵母:自社培養酵母
製造年月:2023年1月
蔵出年月:2023年4月
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